2015-11-30

TrafficのHere Comes a ManのTV映像

前回はTrafficがJay LenoのTonight ShowのTV番組で演奏したNowhere is their freedomについて書きました。これはFar From Home (1994)のアルバムのプロモ活動の一環でした。

今回は同アルバムのHere comes a manのTVライブの紹介。Jay Lenoのライバル番組だったDavid LettermanのLate Showの番組への出演です。調べたら、ウィンウッドのこの番組への出演をまとめたページがありました。どれもyoutubeビデオですが。そしてどれも3~3分半ぐらいの演奏ですね。上から3番目のビデオは当時ブログで紹介しました。

そして4番目がHere comes a man。Nowhere~のときはオルガンだったけど、今回のウィンウッドはギター。ジムがほとんどアップにならないのがちょっと残念。前回紹介したJay Lenoの多少興奮したようなイントロと違い、David Lettermanのそれは淡々としていています(もちろん時間の制約はあるでしょう)。Nowhere~やこのHere comes a manはTrafficのライブDVDには収録されてないので貴重です。この両曲でRandall Bramblettがフルートを吹いている。しかしアルバムに出てくるフルートはChris Woodの演奏をサンプリングしたものをWinwoodが演奏しているそうです(Donsanovさん情報サンクスです!)。調べたらウィンウッドがそう言っているインタビュー記事がありました。それからこのTVライブのステージに(この演奏では使われない)サックスが置いてあるのがちょっと気になる。。。放送されてないだけで別の曲もやったんでしょうか?? でもこのアルバムにはサックスは入ってないので、どの曲のためにこれを用意したのかちょっと疑問。。。ステージにはピアノや別のギターなどは置いてないので、サックスだけあってもやる曲が限られそう。この当時ライブでよくやっていた曲を考えると、考えられそうなのはMedicated gooぐらい(Randallはサックス)かな。

2015-11-21

TrafficのNowhere is their freedomの貴重映像

Twitter経由でNowhere is their freedomのyoutubeビデオを教えてもらいました(情報感謝です!)。これはTrafficが1994年に米NBC TVの人気トーク番組 The Tonight Show with Jay Leno に出演した時のものです。このビデオは貴重ですね、今まで知りませんでした。皆若いし、生前のジムの姿があるし、それにスティーブの歌声は現在もいいけどそれより格段にいい。曲の演奏時間も4分を超えているし(確認してないけどこの手の番組では3分ぐらいが普通だと思う)。ビデオの時間が6分近いのにも驚いた。



この番組やライバル番組のLetterman's showなどにはスティーブは何回も出ているけど、演奏後のインタビュー/対談がある例は他に知りません。ひょっとして司会のジェイ・レノはスティーブかトラフィックのファンなのか? それによく見るとこのビデオの一番最後に彼がCDを開けてペンを取り出しているような動作があり、それにスティーブが反応しているので、これは多分サインをおねだりしたのでしょう。ということはこのCDは彼の持ち物なのか。もしそうならジェイ・レノがトラフィックファンだということの証か?? 彼はThe DeadとTrafficのジョイントツアーの話題を取り上げるぐらいだから、少なくともTrafficに詳しそうだという気はしました。

番組内で司会のレノはLA近郊のSan Bernardino, CAでのコンサートを宣伝している(ちなみにこの番組のスタジオもLAの近く)。winwoodfansのページによればこのライブが行われたのは1994年6/16(木)だ。レノはコンサートは「今週木曜」と言っているので、番組の放送日はその前日ではなく、6/13(月), 6/14(火)だろうが、上のページによれば6/14はLas Vegasでのコンサートなのでその日の収録はちょっと無理があるかも。したがって収録日は6/13か。tonight showの番組Wikipediaによると、番組は通常昼間収録でその日の夜に放送とあるので、収録&放送はおそらく6/13だろうか。。。 でもここまで書いてから検索してみたら、意外にもこの放送日は6/14でした。。。ちなみにおまけでこのTV演奏の写真を2つ見つけました。写真1 写真2 でもChris WoodとDave Masonとなってて笑えます。



2015-11-14

Refugees of the Heart (1990) の発売25周年

ウィンウッドのソロ6作目のアルバムRefugees of the Heart(1990年11月6日発売)の25周年を記念した記事が(ちょうど25年目の11/6に)ultimateclassicrock.comに出ました。スティーブの昔のインタビューからの引用が多くされています。記事中のリンクを見れば明らかなようにwinwoodfans.comにのっている複数の記事を元にしているのは明らかだけど、80年代と言えばまだインターネットがなかったので、オリジナルの記事はオンラインには出ていないのでしょう。

この記事から気になったウィンウッドの発言をピックアップしました。タイトルは「25年前:ウィンウッドはRefugeesで方向転換をした」です。
このアルバムはBack in the High Life (1986)とRoll With It(1988)という商業的にとても売れ、かつウィンウッドがグラミーを獲得して一躍有名になってから作られた。それら2作と違って、スティーブは自分の一番やりたい音楽を目指した。「このアルバムを他人がどう思うかは気にしなかった。だから自分が好きなアルバムを作った。10分を越す曲もあるが、長すぎるなどとは考えなかった。」
In the Light of Dayはスティーブと作詞担当のWill Jenningsが南アフリカのネルソン・マンデラ氏の刑務所からの解放のニュースを共に見て着想を得たそうだ。(以前ブログで書いたように、この2人はいつも何かを一緒にしながら曲の構想を練っていた。)刑務所にいたときのネルソン・マンデラ氏の夢を2人で空想してこの曲を作った。

ご存知のようにこのアルバムにはJim CapaldiがOne and Only Manで参加している。アルバムの曲がほぼ出来上がったときに、スティーブはまだ何か足りないと感じた。もっとアップテンポの曲が必要だと感じ、ジムに電話してスタジオに来てもらった。ほぼ1日で曲が完成したことに二人とも驚き、また出来栄えにも満足だった。「前2作の商業路線とは異なるが、そのときよりもずっとハッピーになった。私生活でも幸せであり、そういうことが無意識のうちに曲に反映されているのだろう。」

確かにこのアルバムが転機になり、ウィンウッドはより自分の好きな音楽にこだわっていったように思います。それにしてもこのアルバムがソロ6作目だから、それ以降過去25年間でスティーブはソロアルバムを3枚しか作っていません。一番最近が9作目のNine Lives (2008)だったのであれからもう7年が経ちますか。。。