2014-03-24

2014年の夏の全米ツアー

先日ウィンウッドのオフィシャルサイトのイベントのページで、今年の全米ツアーの日程が発表になりました!去年のツアーは東海岸が中心だったので、今年はその反動で西海岸が中心になってます。
追加公演がすでにいくつか発表されていますが、まだ日程に空きがあるしロス(またはその周辺)でのライブがないのも不思議なので、これからも追加の発表があるかもしれません。 (その時はこのリストも適宜修正します。)

2014-06-13  Brooklyn Bowl Las Vegas,  Las Vegas, NV
2014-06-14  Brooklyn Bowl Las Vegas,  Las Vegas, NV
2014-06-17  Humphreys,  San Diego, CA (new)
2014-06-18  Bob Hope Theater, Stockton, CA
2014-06-20  Telluride Bluegrass Festival, Telluride, CO
2014-06-21  Jazz Aspen Snowmass,  Aspen, CO
2014-06-22  Paramount Theatre,  Denver, CO
2014-06-24  Pantages Theatre,  Los Angeles, CA (new)
2014-06-25  Mountain Winery in Saratoga, CA (new)
2014-06-26  Fox Theater,  Oakland, CA
2014-06-28  Edgefield,  Troutdale, OR
2014-06-29  Chateau Ste. Michelle Winery,  Woodinville, WA

2014-09-06  Lockn' Music Festival,  Arrington, VA (Sit in with Widespread Panic)

それから、9/6のライブはこちらの記事によると、どうやらWidespread Panicのステージにウィンウッドが登場して共演する予定のようです。(記事によると多くの曲を演奏するとあり)期待しましょう!

それから今まで書く機会がなかったけど、去年大幅にリニューアルしたウィンウッドのオフィシャルサイトに関して。 投稿されているニュースがあまりないし、またニュースのページがとても見にくいのでちょっとがっかり。せめてニュースの見出しのリストがすべて見られるようにしてほしい。また過去のライブ日程もアーカイブにのせてほしい。 ウィンウッド本人も、ニュースはFacebookの方に詳しくのせているのが現状だ。ところでリニューアル後のオフィシャルサイトには、Roll With Itの時に使われた、SとWを組み合わせたロゴが復活されていて懐かしい感じ。だけどこれに関しても一つコメントがある。実は以前ワインで有名なカルフォルニアのナパバレーにあるワイナリーを訪れたときに、これととても似たロゴを見つけて思わず苦笑してしまいました。。。 V. Sattui Wineryのロゴがそれです。こちらはV、S、Wを組み合わせてあるけど、どちらかが真似たんでしょうか?? Roll with Itといえば奇妙な盗作疑惑があったけど、実はロゴも?などと思ってしまいます。

2014-03-09

2014 Hammond Hall of Fame

去年書きそびれたニュースの一つですが、2013年12月にハモンドオルガンで有名なHammond USAの会社が80周年を記念して、ハモンドオルガン奏者の殿堂を企画しました。そして26人のロックやジャズのミュージシャンが2014年の殿堂入りを果たし、ウィンウッドももちろんその一人に選ばれました! 殿堂入りのミュージシャンは次の通り。Al Kooper, Shirley Scott, Larry Young, Billy Preston, Booker T, Brian Auger, Milt Herth, Chester Thompson, Dr. Lonnie Smith, Ethel Smith, Thomas “Fats” Waller, Felix Cavaliere, Gregg Allman, Gregg Rolie, Jesse Crawford, Jimmy McGriff, Jimmy Smith, Joey DeFrancesco, Jon Lord, Keith Emerson, Barbara Dennerlein, Eddie Layton, Porter Heaps, Richard “Groove” Holmes, Steve Winwood and Twinkie Clark. それから、Hammond USAの2014殿堂のサイトには殿堂入りミュージシャンそれぞれに関する記事があり、Winwoodに関しては、多くのソングライターはピアノやギターで曲作りをするがWinwoodはハモンドを使ってそうするのがユニークだ、とあります。(注:実際にそうやっているのかは自分にはよく分かりませんが。オルガンをメインで使う曲はやはりそうなのかな。)

それから関連話題ですが、ウィンウッドのオルガン演奏で最も有名なのは2003年のAbout Timeのアルバムだけど、このタイトルは実はかなりポピュラーで、いろんなミュージシャンのアルバムで使われています。米amazonで検索すると、"About Time" あるいは "It's About Time" はかなりたくさんあります。ちなみにJack McDuffとJoey DeFrancesco (両者ともジャズオルガン奏者) の "It's About Time" (1996)もありますね。ウィンウッドは以前のインタビューで影響を受けたオルガン奏者の一人にDeFrancesco(今回Winwoodと同じく殿堂入りを果たした)を挙げていたし、スティーブはひょっとしてここからアルバム名をとったのであろうか?(このアルバムは自分も持っているけど、ウィンウッドのアルバムとの音楽的な関連性はほぼなさそうです。)

ちなみに同様に"Nine Lives"もけっこうポピュラーな名前です。これらは偶然でしょうか?

2014-03-03

Lynn Goldsmith が撮影したロックミュージシャンの写真集

アメリカの写真家リン・ゴールドスミスの洋書2冊:Rock and Roll (2007年出版)とRock and Roll Stories (2013年11月出版)を図書館から借りてきました。(アマゾンのLynn Goldsmithのページ)どちらにも長年に渡ってLynnが撮影した多くのロックミュージシャンの素晴らしい写真が満載です。自分が特に気に入ったのはRock and Roll Storiesの方で、以下はこの本に関する話です。この本にはフォトグラファーである彼女のコメントがそれぞれの写真にのっています。撮影時のエピソード、裏話、トラブルに加え、ミュージシャンの知られざる一面なども紹介されていて、読んで楽しく、ロックファン必見です!自分はウィンウッドの写真に興味があったから借りてみたけど、結局面白くて全部読んでしまいました!ローリング・ストーンズ、ボブ・ディラン、プリンス、ジェイムス・ブラウン、マイルス・デイビス、マイケル・ジャクソン、ブルース・スプリングスティーン(Lynnのボーイフレンドだったそうだ)などの話が特に興味深かったです(もちろん写真も!)。

撮影時にミュージシャンの服装や髪型などが彼女の指示でアレンジされていて、個性的な写真が多いです。だけどそんななかで、圧倒的に地味な写真がいくつかあります。。。それらはもちろんウィンウッドの写真(撮影は1982, 1983年)。お見せできないのが残念だけど、いたって普通の格好。でもLynnのオフィシャルサイトで写真が2枚見れます。これらは上の本にはのってません。そこにのっているコメント "All he wanted to do was stay home or walk his dogs."(彼(ウィンウッド)がしたかったのは家にいることか犬を散歩させることだった。)はこの本にも出て来ます。ちなみに本にのっているスティーブの写真はこれらと似た雰囲気。上の彼女のコメントから窺われるのは、スティーブの個性的な写真を撮ろうといろいろやってみたけど、結局普通の格好、振る舞いしかウィンウッドに似合わなかったということなのでしょう。スティーブの写真からは全然ミュージシャンという雰囲気がしません。。。また上のリンク先のページは、Photo Nightmare (撮影中の悪夢)のシリーズの一つなので、この彼女のコメントからは、彼女がスティーブを撮影する時に困り果てたのでしょう。

でもこの本には、ウィンウッドのとっておきのエピソードがのっていました! Talking Back to The Nightのアルバム作成時に、LynnはChris Blackwellからスティーブの写真撮影を頼まれた。(Chrisの意向としては、彼女の力を借りてスタジオにこもるスティーブを外の世界に引き出したいということだったらしい。でも上のコメントにあるように、彼女でさえも成功しなかった。)Lynnに勧められたこともあってスティーブはボブ・ディランに作詞を頼むことにした。冬のある晩NYのあるアパートで彼と会って作業を開始したが、煙草の嫌いなウィンウッドが、ディランが吸う煙草の煙を出すために窓を全開にし、そのためとても寒い中での作業はうまくいかず、2人はそれ以後会うこともなかった。。。この話は初耳でした!(ご存知のようにこのアルバムの作詞はWill Jennings。)

話が前後するけど、ウィンウッドは Will Powers (Lynnのプロジェクトで彼女がボーカル)に参加したのがLynn Goldsmithとの最初の出会いのようです。それからTalking back to the night(1982)のアルバムにのっているウィンウッドの写真は彼女が撮影したものです。