2005-12-23

今年のウィンウッドを総括

今年はウィンウッドにとって実に充実した年だったにちがいない。ジム・キャパルディの死去という悲しい出来事が 今年一月にあったが、その後は心機一転して全米ツアーを春から秋にかけてやってくれた。それに今年はウィンウッド関連のCDやDVDの発売ラッシュとなったことが実に印象的だ。スペンサー・デイヴィス・グループのライブDVD(3月)、私も見に行った2004年のボナルー・ミュージック・フェスティバルの CD(4月)とDVD(5月)、サウンドステージ(ウィンウッドのソロ)のDVD(8月)、94年のトラフィックツアーのDVD(9月)とCD(11月)、そして3度目のリリースとなったAbout Timeがデュアル・ディスク(映像付き)で11月に登場。もしブラインド・フェイスのDVDが予定通り発売されてたら完璧だったのに。でも来年もぜひこの調子で(笑)どんどん出してほしいものです。それでは皆さん、良い年末年始をお過ごしください。

2005-12-20

トラフィックのDVDのレビュー記事

トラフィックの94年のライブを収めたThe Last Great Traffic Jam (DVDとデュアルディスクCD) が発売されてからしばらくたつが、各方面でかなり好評である。好意的なレビューもたくさんでているが今日付けのこの記事にもかなり詳しく取り上げられている。このDVDを見るたびに、トラフィックは本当にすごいバンドだったのだという思いでいっぱいだ。それにバンドのラインナップもすばらしい。このDVDはウィンウッド自身が数年に渡って映像、録音の編集などに深くかかわったというだけあってかなりの出来映えだ。でもトラ フィックはもう2度と存在しないのだから、それを考えると少し複雑な気持ちにもなる。DVDの曲のほとんどはウィンウッドのソロライブでも演奏されている が、やはりトラフィックの演奏はさらに素晴らしい。おまけで2004年にロック殿堂入りしたときのファンタジーの演奏も入ってたら完璧だったのに、という のは言い過ぎだろうか。

今年2回目のライブチャット

12/16に行われたウィンウッドのライブチャットの記録を読んでみての感想。世界一のウィンウッド・ファンのバリーさんをはじめ、名前のよく知られているファンも何人か参加していましたね。前回(9月)のチャットはかなりお粗末だったが、今回はファンの質問もけっこう凝っていて実に面白く充実した内容だった。ブラインド・フェイスの再結成はないとのこと。先月読んだウィンウッドのインタビュー記事でも同様に否定してましたが。でもそこでクラプトンがいきなりチャットに参加したら面白かったのに。「何を言ってるん だ、スティーブ!今度やろうぜ」とかね(笑)。

2005-11-29

UK Hall of Fame

先日行われた今年のUK Hall of Fameをようやくテレビで見ることが出来た。自分にとっての目玉はジミヘンの殿堂入りに際して演奏されたHey Joeだった。メンバーはMitch Mitchell (drums)、Billy Cox (bass), Slash (guitar), それにSteve Winwood (vocal, organ)だ。この演奏そのものは先週すでに聴いたのだが、映像を見るのは今回がはじめてだった。演奏に先立ってスティーブをはじめ数人がジミへのコメ ントを寄せたビデオが流された。曲の前半はスティーブの力のこもったボーカルが、後半はスラッシュの長いギターソロが印象的だ。ステージの横にはジミの大きな写真があり、彼のために4人が演奏しているというという雰囲気がよく出ていた。でもテレビでは曲が短く編集されていたのが残念だった。ジミのために一 曲演奏したスティーブだが、オフィシャルサイトで発表されたように今日29日にはロンドンでBMI Iconの受賞式が行われたはずだ。こちらのほうはどうだったのであろうか。

2005-11-25

About Timeのボーナス映像

前回はデュアルディスクに入っているジェイのサックスソロに関する辛口のコメントを書いたが、今日それをもう一度じっと見て意外なことに気がついた。これはSonoma Jazz Festでのライブだが、あの距離感、カメラアングルこそは6/14のボルティモアの会場で 最前列からステージを見上げたのとほぼ同じだ!(実際には自分はステージに向かってやや左だったので、左右を逆にして。)まさにあんな感じでステージを見 あげてました。SonomaのHigh Lifeの映像なんてないのかなぁ。もしあればボルティモアで自分が体験した「足下から見上げるスティーブ」と似たようなシーンもあるかもしれない。 そう思ってから1曲目のファンタジーの映像をもう一度見てみると、特に出だしの映像なんて最前列で見た感じがよく出ている!(アングルは多少違うけど。) こういう風に映像を楽しむことができるとはちょっと思わなかった

2005-11-15

About Time(デュアルディスク盤)を入手

3枚目のAbout Time(デュアルディスク盤)が今日ようやく届いた。先週発送されたのに届くまで1週間もかかるとは!米アマゾンも日本のアマゾンを見習ってほしいもの だ。さっそくボーナスディスクに入っている映像を見てみた。ファンタジーの映像は以前インターネットで配布されたものと同じであるが、これは音良し、演奏 良し、映像良しの3拍子がそろっているので、今回こういう形で出てよかったと思う。その次の2曲は今年のSonoma Jazz Festival (5/29)での演奏だ。新しいメンバーになってからまだそんなに日が経ってなかったからだろうか、Different Lightを聴いてみて、「え、この時はこんな演奏してたの?」と思ってしまった。ボーカルやサックスが微妙に違っているので、曲の雰囲気がわずかだが 違って感じられる。それに曲の中盤のサックスソロはやっぱりイマイチだ。自分が行ったライブの時もそうだったが、フレーズの最高音をはずすのはいただけな い。他の曲ではそれなりにいい演奏をするのに。3曲目はTake It To The Final Hour。CDではオルガン、ギター、ドラムの3人での演奏だが、ここではパーカッションが加わっていてひと味違った演奏だ。この曲ではオルガンソロが見 ごたえがあっていい。スティーブの足さばきも見せてくれたらなお良かった。

2005-10-23

Coloured Rain

私が撮影したシカゴライブ(2005/07/01)の写真5枚がColoured Rainの最新号(Issue 37、Autumn 2005)にのっています。ちなみに今回は今年初めに他界したジム・キャパルディに関する特集号になっていて、ジムに関する記事や追悼コメントなどがたくさんのっています。

2005-10-13

秋のツアーに関して

現在行われている秋のツアーに関する情報がたまったので書こうと思う。 トラフィックのDVDが先月発売されたばかりとあって(これはもともと去年予定されていたトラフィックのツアー(実現はせず)に合わせて発売されるはず だったものだ)、今回のツアーではかなりトラフィックを意識しているようだ。 以前のツアーと違い、Medicated GooやWalking in the wind、それにLight up or leave me aloneを演奏していることが多い。 9/25のLA公演ではRemi Kabaka(1973年にスティーブとサードワールドを結成)がゲスト参加してパーカッション等を披露したそうだ。この日のライブ後半ではAiko Biaye(ジンジャー・ベイカーのエア・フォース時代の曲)が演奏された。 10/08のシカゴ公演は、ハリケーン・カトリーナで被害を受けたNew Orleans救済のためのコンサートだった。 ライブ中にスティーブがNew Orleansの音楽からとても影響を受けていることを言ったそうだ。この日の最初に演奏したのはCissy Strut(New OrleansのバンドThe Metersの曲)だった。興味深いことにこの日の最後の曲、Gimme Some Lovin'のときにスティーブの奥さんをはじめ数人が一緒にステージに上がって踊ったそうだ。 それからこの日の会場ではトラフィックのTシャツの新作も売られていたそうで、近々オフィシャルHPでも発売されるのを期待したい。

2005-09-22

今週のウィンウッドは多忙である

この一週間のウィンウッドのメディア/インターネットでの露出度は目を見張るものがあった。テレビライブが2つに加え、ラジオインタビューとインターネットのチャットである。これらに共通しているのはトラフィックのDVDの宣伝である。メジャーレーベルと契約する とこうもちがうものなのか。まずは9/14のインタビュー。正直言ってこれにはがっかりした。インタビュアーがくだらない質問をいくつかしたので。インタビューというよりは雑談だろう。そして9/17のNBC TodayでMedicated GooとWalking in the windをテレビで生中継。9/19 インターネットでのチャット。参加できた人によると、スティーブと思われる人が質問に答えていた。来年の新作やツアーに関する興味深いコメントもあった。 9/21 Conan O'Brien でのTVライブ (Medicated Goo)。昨日これをみたばかりだが、まだ演奏がしっかりなじんでいないように思った。今年のツアーと同じメンバー5人での演奏だが、スティーブはジョゼ と共にギターを弾き、ジェイがオルガンを担当する。でもこの曲ではピアノが欲しいと思ってしまう。現時点では90年代の演奏のほうがいいように思った。すでに秋のツアーもスタートしているが、さっそくMedicated GooやWalking in the windに加え、なんとLight up or leave me aloneもライブで弾かれている。DVDに入っている曲を弾いてくれとレーベルの方からお願いされたのだろうか。

2005-09-08

About Timeの「再々」リリース

Official HPのニュースのページに、 About Timeの「再々」リリースに関する情報が発表になりました。発売予定は11/1です。ATの再リリース盤に入っていた全曲に加えてライブの映像が3曲収めてあるとのこと。そのうちの2曲はsonoma Jazz Fest (5/29)でやった今年の演奏です。Different Lightは今年のバージョンも気に入っているし、レポにも書いたけどAtlantic City (6/18)とSummerfest (7/3)でのライブでこの曲はとても良かったので楽しみです。もう一つのTake it to the final hourは私も観る機会に恵まれなかった曲なのでこれも期待したいです。個人的には20数分に及ぶLow Sparkを収録してほしかったけど、これはまた今度でしょうか。

2005-09-07

サウンドステージのDVD

最近発売されたSoundstageのライブDVDを 入手することができた。日本では先月初め頃から輸入盤が入手可能になっていたが、実はアメリカでは先月末まで入手不可能だった。このTVライブは2年前に 収録され、去年アメリカで8曲が放送されたので、個人的にはボーナストラックの3曲(Different Light, Walking on, Rainmaker)がお目当てであった。やはりこのときのメンバーもいいですね。ランダールのサックスも見事ですしスティーブのライブが存分に楽しめま す。ニューバージョンで蘇ったRainmakerも観てほしいと思います。でも実はですね、Rainmakerは今年のバージョンの方がいいんです。今年 の演奏はさらに洗練されてます。曲の前半は実にしっとり、後半はトラフィックの原曲の雰囲気をたもちながら壮絶なジャムセッションです。Steveが次回 来日するときにはぜひリクエストをしてみてください!

2005-08-01

9つめのライブレポをアップ

サマーフェストのライブレポ(2005/7/3)をやっとアップすることができました。これでレポは全部で9つになりました。どれから読んだらいいか分からないという方にはシカゴ(2005)の レポをおすすめします。 今年のライブですし写真もたくさんあるので、現在のSteve Winwoodを知ることができるかと思います。ちなみに今まででアクセス数の多いベスト5は、1. 横浜アリーナ(1989)、2. Atlantic City(2005)、3. 横浜アリーナ(1991)、4. Baltimore (2005)、5. Atlanta(1998)です。ちなみに今までで一番すごかったライブは文句なくボナルー(2004)ですね。とても長いのですが、こちらもぜひともお読みいただきたいと思います。

秋のツアー

7月にツアーが終了したと思ったら今度は秋のツアーの発表ですか。恐るべし中年パワー(笑)ですね。実は秋のツアーの噂はかなり前からあったのですがそれが現実になるとはね。でもなぜ全米ツアーばかりやるのだろうか。 ボルティモア(6/14)のライブ終了後にスティーブに「ワールドツアーはしますか?」と聞いたんですが、「う〜〜ん」と言ったきりでした(笑)。それに新作のレコーディングもそろそろしてもらわないとね(笑)。

2005-07-01

オフィシャルHPにライブ写真が掲載!

私が撮影した シカゴ(2005-07-01)ボナルー(2004-06-12) のライブ写真のうち、数枚が Steve WinwoodのオフィシャルHP に載っています。もちろん私のHPに載せてあるものと同じものです。

(おしらせ)

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