2023-05-12

Happy Birthday!

スティーブ、お誕生日おめでとう!75歳ですがまだまだ元気ですね。先週のコンサート出演で多少知名度も上がったはずだし、そろそろライブ活動再会してくれないかな。

2023-05-07

チャールズ国王の戴冠式祝賀コンサートでHigher Loveを熱唱

5/7にウィンザー城でのコンサートで、ウィンウッドはHigher Loveを歌いました。楽器は弾かずステージ中央で歌い、またイギリス連邦の合唱隊も多くの国から参加していました(でもこれはおそらく録画されたものを流したのかも)。出だしはちょっと緊張していた感じがしたけど、すぐになじんで楽しんで歌っていたようでした。来週75歳になるウィンウッドのハイトーン・ボイスはまだ健在。またスティーブが楽器を弾かずに歌しか歌わないというのはかなり珍しい。自分の記憶では2000年以降ではこれが2回目。80−90年代でも数えるほどしかないと思う。

またこのコンサートの直前に、ウィンウッドの2分間のインタビュービデオが流れました。『Higher Loveを作った時、これが世代や文化の壁を超えて多くの人の心に触れることができると知りました。この曲にはワールドミュージックの要素がたくさん入っているので、これはイギリス連邦の多くの国の人たちと共に歌うのに最適だと思います。』またこのビデオの中で、イギリス連邦の合唱隊の人たちのインタビューもHigher Loveの練習風景とともにでてきました。

80年代に大ヒットしたハイヤー・ラブを多くの人たちとチャールズ国王の前で歌えてスティーブ自身も感激したことだろう。 

2023-05-06

戴冠式祝賀コンサートの出演ミュージシャンについて

 今回ウィンウッドは戴冠式祝賀コンサートに出演することになりました。発表されているラインナップは以下の12組です。世界が注目するこのコンサートで、この中の1人に選ばれたのはとてもすごいことだと思います。

  • Take That (Gary Barlow, Howard Donald and Mark Owen)
  • Katy Perry
  • Lionel Richie
  • Andrea Bocelli and Sir Bryn Terfel
  • Freya Ridings, accompanied by Alexis Ffrench
  • Olly Murs
  • Nicole Scherzinger, accompanied by Lang Lang
  • Tiwa Savage
  • Steve Winwood, along with the Commonwealth virtual choir and a spoken word performance by Sonam Kapoor
  • The Coronation Choir
  • DJ Pete Tong featuring vocals by Vula and JERUB
  • Paloma Faith

でもこれを見ると、イギリス人のベテランロッカーはスティーブ・ウィンウッド1人のみ。これはちょっと不思議な感じがします。ウィンウッドより人気があるイギリス人のロッカーは他にたくさんいますよね。。。またウィンウッド(74歳)はこの中で最年長。70代は他にLionel Richie(73歳)のみ。国王の年齢(78歳)を考えると同世代のミュージシャンがもっと選ばれるのかな?と思ってましたが。

このラインナップは大衆の人気を反映したものではないようです。実際、『なぜもっと人気あるミュージシャンを出さないんだ?』と言っているイギリスの記事も散見されました。これらのメンバーが選ばれたのは、何か別の理由があったのかもしれません。Lionel Richieは国王と以前から親交があったそうです。またスティーブに関しては、イギリス連邦のバーチャル聖歌隊/合唱隊と歌えそうなロックミュージシャンとして選ばれたのかもしれません。今回何の曲をやるかはわかりませんが、スティーブは宗教的な雰囲気の曲を歌うのは好きだと以前から言ってます。


チャールズ国王の戴冠式祝賀コンサートにウィンウッドが出演!

久々のうれしいニュースです!5/7にイギリスのウィンザー城で行われる、チャールズ国王の戴冠式祝賀コンサートにウィンウッドが出演します!Winwoodはコロナ禍でずっとコンサートできなかったから、これは期待したい。これに関して、戴冠式祝賀コンサートへの出演は生涯の功績で大変光栄に思います、とのスティーブのコメントがでています。

ウィンウッドの出演理由は、長女のメリークレアさんが英王室とつながりがあるからでしょう。彼女が2011年に英王室の親戚と結婚したときの記事と写真がこちら。記事の中ほどにある集合写真には、チャールズ皇太子(当時)とウィンウッドが一緒に写ってます!スティーブは当時から国王と親交があったんでしょうか。

何曲演奏するのか不明だけど、コンサートが2−3時間で出演者が12組だから1組あたり10分程度だと予想します。だから2−3曲かな。やりそうな曲は、Higher Love, Gimme some lovin', Back in the High Lifeあたりでしょうか。でもこの記事によると、ウィンウッドはイギリス連邦所属の40カ国以上の国のバーチャル聖歌隊/合唱隊の人たちと一緒に歌うそうです『バーチャル』なので彼らはオンラインでの参加なのでしょう。想像だけど、スティーブのハモンドオルガンをバックに何か宗教的な曲を歌うのでしょうか。でもそうすると、スティーブは自分の曲は歌わないのでしょうか。。。スティーブの曲で、聖歌隊と一緒に歌えそうな感じの歌はなかなかなさそうだけど、Back in the High Lifeはどうだろう?でももし多くの国の人々と一緒にGimme some lovin'を歌ったらとても盛り上がるかも。なんかとても楽しみになってきました!


2022-11-25

Low Sparkのアルバムジャケットが生まれた経緯

 Twitter/FBに投稿されたLow Sparkのジャケに関する話はとても面白い。このジャケットが生まれた経緯が書かれています。Low Sparkの変形6角形ジャケはジム・キャパルディのアイデアで、以下はその概要です。

ジャケットはこのアルバムの音楽同様、特別であってほしい。アルバムジャケットが正方形であるのは当たり前。そこで立方体の絵を描いていたときあることに気づいた。ジャケットの角を2つ切り取って立方体の絵を書けば、(ジャケットを手にしたとき)手で立方体を持つイメージになる。この原案をアルバムデザイナーのTony Wright氏に手渡し、彼が手がけたジャケットを見た時びっくり仰天した。


ちなみにTony Wright氏のウェブサイトには、彼が手がけたTrafficとソロのジャケットがのってます。画像が確認できるのは以下の通り。

  • Low Spark
  • Shoot Out
  • Arc Of A Diver
  • Night Train (シングル レコードのジャケット)
  • Talking back to the night


それから今まで知らなかったけど、Low Sparkのアルバムジャケは、NYの有名美術館 Museum of Modern Artに収蔵されているそうです!これは素晴らしすぎる。ちなみにこの作品は非公開のようです(オンラインでのみ見られる)。クレジットにはジャケの裏面の写真を撮ったRichard Polak氏も入っていることから、収蔵されているのはレコードのジャケそのものの可能性があります。


2022-09-11

エリザベス女王死去に関するウィンウッドのコメント

 イギリスのエリザベス女王死去(2022-09-08)に関して、多くのイギリスミュージシャンがコメントを出しています。オフィシャルサイトに出たウィンウッドのコメントは以下の通り。日本語訳はgoogle翻訳を元に作成。

Statement on the Passing of the Queen

“I was born in the reign of George VI, and so I was lucky enough to just about remember the coronation celebrations, and live through the whole reign of our most gracious Queen. In a complicated world, she reigned over her subjects with strength, wisdom, humility and grace, was loved by people the world over, and was a comfort to us all. May she rest in Peace.” - SW

[Google翻訳] 私はジョージ6世(*注1)の治世中に生まれたので、幸運にも戴冠式(1953-06-02)のお祝いを思い出すことができ(*注2)、最も優雅な女王の治世全体を生き抜くことができました。複雑な世界で、彼女は強さ、知恵、謙虚さ、そして優雅さで臣民を治め、世界中の人々に愛され、私たち全員を慰めました。安らかにお眠りください。- SW

(*注1)エリザベス女王の前のイギリス国王(1952年死去)。

(*注2)ウィンウッドは1948年生まれなので、戴冠式の時は5歳になる直前でした。コメントにあるように、彼の人生と女王の君臨期間がかなり重なっているのは興味深い。

2022-03-07

Roll With Itのビデオ

 先週木曜にアップされたのはRoll with itのビデオでした! 今までのビデオで目立ってなかったポール・ブースはサックスのソロがあって良かった。後半ではスティーブのオルガンとともに盛り上げていく。

iPadにはこの曲の歌詞の断片が写ってますね。忘れそうな言葉だけが抜き書きされてある感じ。過去20年間ほとんど歌ってない曲だから仕方ないでしょう。スティーブは目線がやや下向きで、それ見ながら歌ってる感じ。

ちなみにウィンウッドは2008年にいきなり飛び入りでこの曲を歌わされました(スティーブの登場は1分過ぎから)。当然モニターなし、だけど歌詞間違わなくて良かった!!この曲を歌うのはこの時点で10年ぶりのことでした。このコンサートの詳細は当時のブログ記事をどうぞ。


このバンドのベーシスト(Nate Williams)はキーボードに加えてギターも?弾けるようなので、演奏の選択肢が広がります。このバンドにはキーボードを弾けるメンバーが3人いるので、While you see a chanceをやってほしい!ちなみに1991の横浜ライブの演奏(6名編成のバンド)では3名がシンセ、オルガン、ピアノを演奏したから、もし実現したらそれに似た感じになるか。

2022-02-28

youtubeに投稿のオフィシャル ライブビデオ

 1ヶ月前の告知以来、毎週木曜にウィンウッドの未発表のスタジオライブのビデオがyoutubeにアップされています。現在まで3曲アップされました!これらは全て2020年の演奏ですね。もうちょっと最近のかと思ってたけど。無料でこういうのを見せてくれるのはファンとしてありがたい。だけどミュージシャンにとってはこれではお金にならない。ライブができないけどなんとかファンを引き止めておきたいという狙いがあるのか?それとも今年のアメリカツアー中止になってしまい、ごめんなさいという意味合いもあるのかも。

さて、アップされたビデオに関してですが、とても楽しめますね!でも気になった点がいくつかあります。

ビデオに出てくる茶色のオルガンにはレスリーがないですね。ピカピカで新しそうだしちょっとおかしいな、と思ったらこのオルガンはVISCOUNT社のものでした(オルガンに同社のロゴが入ってるのが分かる。Higher Love 1:13参照)。ウィンウッドは2020年に同社製のオルガンを2つ弾いていました。Gimme Some Lovin'のビデオでは黒のオルガン、同年12月にFBに投稿されたクリスマスのビデオではクラシックのオルガン。つまり2020年の時点でウィンウッドは同社製のオルガンを少なくとも3つ所有していたということです。。。さすがはオルガン専門家!でも黒と茶色のオルガンはどういうところが違うのかちょっと気になります。今後黒の方が演奏に使われることはあるのか。。。

1. Can't Find My Way Home

通常のライブ演奏に比べてウィンウッドのギターの音がかなりはっきり聞こえてくるのが新鮮に感じる。この時点で72歳なのにボーカルも今まで通りで安心しました。バックボーカルは2人(Paul BoothとNate Williams)なのでちょっと違う雰囲気に聞こえる。なぜオルガンは右側に配置されているのかちょっと気になる。過去20年間左側だったのに。

2. Higher love

80年代のオリジナルを思わせる演奏。オルガンソロがあるのは嬉しいけど、それ以外ではオルガンは全然聞こえないし左手は全然使っていない。Nate Williamsがシンセのベースを弾いているのか。Paul Boothのサックスもそれほど目立ってない。

3. I'm a Man

なんとなくSpencer David Groupのオリジナルを思わせる演奏。ギターなしでこの曲を演奏するのはウィンウッドの長いキャリアでこれが初めてかもしれない(ソロライブではギタリストが常にいた)。でも特に演奏に違和感はないですね。SDGの時はもちろんスペンサー・デイビスのギターはあったけど目立ってなかった。


ちなみにウィンウッドがギターなしでソロライブをしたことは自分の知る限り一回だけあります。2016年7月のタンパでのライブでは、ギターのジョゼ・ネトが病気で不参加。(このときのセットリストにはI'm a Manはないけど、Higher Loveは入ってました)

まだTrafficの曲は披露してないので、次の投稿ビデオはFantasyだったりして?

このバンドにはベースがいるから個人的には Roll with it,  Keep on running,  Gladなどを期待したい。特にKeep on Runningはウィンウッドがギターだろうからそうなったら嬉しい。(過去20年間この曲の演奏ではジョゼがギター、ウィンウッドはオルガンだった。)

まだ書きたいことがあるけど、今回はこの辺で。。。

2022-02-05

ウィンウッド、今年のアメリカツアーは断念!だが密かに新メンバーを発表!

先日オフィシャルサイトやFBなどで発表されたように、ウィンウッドは今年行われるSteely Danとのアメリカツアー(元々は2020年に予定されたのが延期されていた)に参加しないことを発表しました。理由としては、『不測の事態』となってますが、SNS上ではスティーブに健康の問題がでたのか、と言うファンの声が飛び交っているようです。そう思うのは無理もないことですが、全体的な状況を考えるとおそらくコロナ禍のため断念したのではないか、と自分は思っています。。。。

そもそも健康に問題がある場合は、他のミュージシャンの場合だと『健康の問題で』とか『手術のため』とはっきり書くことがあるので、今回は健康が理由でない可能性があります。予定されているコンサートは3ヶ月先だし、健康の問題を明らかにするのは普通もっと直前のような気もします。それに昨年末(僅か6週間前)にFBでメリークリスマスのビデオを出してたので元気そうだなと思ってました。だから、コロナの状況下でアメリカに行くのを断念したという方がありそうな気がします。Steely Dan並びにウィンウッドの代役のSnarky Puppy and Aimee Mann は全てアメリカのミュージシャンのようです。イギリスからアメリカに行くには規制がいろいろあると思うので、コンサートのプロモーターがアメリカのミュージシャンのみでやることを望んだのかもしれません。あるいはウィンウッド側がコロナの状況でアメリカに行くのを望まなかったのかも?

『コロナ禍のため断念』などと書いてしまうと、Steely Danはやるのにどうして?という声が聞こえてきそうだから、不測の事態と言ってぼかしたのかも。


でも健康に問題がないなら、ウィンウッドは(スタジオなどで)少しは音楽活動をやってもいいのでは?と思ってたら、FBにまたニュースが出ましたね!これから毎週木曜日にyoutubeでビデオをリリースしていくとのこと。そのビデオニュースの背後に流れているのはI'm a man. ネトのギターはないし、おそらく新メンバーでの演奏でしょう。実際メンバーの名前が出てきます。2年前(コロナ期間中)に発表したGimme Some Lovinのビデオと『ほぼ同じ』メンバー。

  • Steve Winwood (Org, vo)
  • Paul Booth (Sax, Kb)
  • Oli Savill (perc)  (*新メンバー*)
  • Nate Williams (b)
  • Tristan Banks (Dr)

なんとこういう状況でひそかに新メンバーを発表してるじゃないですか(ちなみに2年前のpercはEdwin Sanz)。ということは、今後このメンバーでやりますよ!と言う意思表示だと思っています。期待しましょう!

それからちょっと調べたらこのバンドのメンバーは全てUK(あるいはヨーロッパ)にいるミュージシャンみたいです。だから少なくとも今後イギリスでコンサートを行うかどうかも注目したいです。

2021-10-03

Winwoodに影響を与えたDr. Lonnie Smithが死去

 WinwoodのFBに最近亡くなったDr. Lonnie Smith(ジャズオルガン奏者)へのコメントが出ています。彼はウィンウッドにオルガンの奏法で多くの影響を与えました。

『幸運にも彼には2−3回お会いしたことがあり、演奏は何回も見たことがある。彼から学んだテクニックを使ってAbout TimeやNine Livesのアルバムを録音した。彼はウォーキングベースラインの他に多くのシンコペーションのベースラインも使っていた。』

彼のオルガン演奏によるWhy can't we live togetheをどうぞ。スティーブの演奏と比べると興味深いです。

またDr. Lonnie Smithの写真は去年ここで紹介したb3guys.comのサイトにも載っています(Winwood御用達のハモンド・オルガン専門店(2020-12-30)を参照↓)。

2021-10-02

サンタナのWhiter Shade of Paleにウィンウッドが参加!

 ウィンウッドの久々のレコーディングです! ウィンウッドをフィーチャーしたサンタナのWhiter Shade of Paleが先月からインターネットで聞けるようになりました。これは10/15に発売されるSantanaのニューアルバム Blessings & Miraclesに収録予定。この曲のクレジットはまだ確認できてないけど、ボーカルだけでなくオルガンもウィンウッドだと思われます (訂正:届いたCDで確認したところ、Winwoodはボーカルのみ! ちなみにこの曲のアレンジはNarada Michael Walden。彼はスティーブのアルバム Junction 7でプロデューサーなどを務めました)

この曲はProcol Harumの名曲ですね。ウィンウッドのオルガンは原曲を思わせます。ジョゼ・ネトとこれをやっても良かったように思うけど。


ウィンウッドのオフィシャルサイトのニュースに、この曲をサンタナとやることになった興味深いいきさつが書いてあります。要約すると次の通り。ロンドンのHyde Parkでのコンサート(*注)の後に、サンタナがウィンウッドに会いに行き、ぜひこの曲をやろう、だけどセクシーにやらなければだめだ、と提案。その場で曲の一部を演奏したら、ウィンウッドが『うん分かった。ぜひやろう』。この曲ではサンタナ、キューバ、プエルトリコの音楽をアフリカ風に仕上げてある。そしてサンタナによれば、スティーブのボーカルこそセクシーだ!ウィンウッドのコメントも載っていて、自分は過去50年に渡ってロック、ジャズ、フォーク、ラテン・アフロカリビアンをミックスさせた音楽作りを目指してきたが、サンタナもずっと同じようなことをしてきた。彼と再び音楽作りをしていけることにとても興奮している。

これをきっかけに二人がより多くの曲を録音するのを望みたい。

(*注:2018-07-13のイベントで、これにはクラプトン、サンタナ、ウィンウッドなどが参加。だがウィンウッドはソロコンサートのみで、誰とも共演はしなかった。詳しくは当時のブログ記事に)

2020-12-31

2020年を振り返って

 今年はコロナの影響で、ニュースが圧倒的に少ない年だった。本当は2003年から18年連続になるツアーをするはずが、来年に延期となった。新メンバーによるGimme Some Lovin'のビデオを5月にFBを通じて発表。あとは2/17にGinger Bakerの追悼コンサートにゲスト出演してクラプトンとBFの曲を5曲演奏(BFのアルバムから、Sea of Joyを除いた全曲)。あとアンコールのクロスロードではボーカルとオルガン。(ちなみに彼がこの曲をエリックとやる時はギターがほとんど。オルガンを弾いたのはCountryside Rocks (2007)の時ぐらいか。ECのRainbowコンサート(1973)ではピアノ)。今年の音楽活動はそれぐらいだった。

スティーブは80年代にArc of a DiverやTalking back to the nightのアルバムをたった一人で製作(作曲、演奏、録音)した実績があるので、その経験を生かしてコロナの期間中に一人でレコーディングなどするのかと思っていたが、そういう気配は今のところ伝わってこない。来年夏には、前回のアルバム(Nine Lives)から13年が経ってしまう。自宅にスタジオ(Wincraft Studio)があるわけだし、演奏の腕前はもちろんボーカルも衰えてないわけだから、ちょっと勿体無い気がする。今やってみたい音楽は一人では出来ないということなのだろうか。

参考ブログ記事:Wincraft Music Studios (2011-12-24)

2020-12-30

Winwood御用達のハモンド・オルガン専門店

最近このウェブサイトを見つけました。b3guys.com はハモンドオルガンの専門店のようで、スティーブも自分のオルガンの修理の為に訪れるようです。この店はテネシー州のナッシュビルにあるので、超偶然にもスティーブのアメリカの自宅と同じ町にあります!

上のウェブサイトの写真のページにはウィンウッドのオルガンの写真などがいくつかあります。写真の一つによれば、ClaptonとのMSGライブの直前に依頼された修理だったようなのでこれらの写真は2008年だと思われます。

2020-12-29

Viscount社製のクラシック・オルガンを披露

先日ウィンウッドのFBにクリスマスメッセージが投稿されていました。オルガンのソロでクリスマスソング、年末年始のメッセージ、そして(おそらくJ.S. Bachの)オルガン曲の演奏を披露。自分はこの新しそうな茶色のオルガンに目を見張りました。キーボードの構成やキーの配置などを元に調べると、これはイタリアのViscount (バイカウント)社製で、モデルはおそらくChorum 60。(姉妹モデルのChorum 60 Deluxeではなさそう)

Viscountのオルガンと言えば、以前書いたように今年5月のGimme Some Lovin'のビデオで披露した黒のオルガンと同じメーカー。スティーブはこの会社の製品がお気に入りなのかも。それを裏付けるかのように、バイカウント社のFBページのビデオでスティーブは上のChorum 60を弾いています(2年前の演奏)。このオルガンはおそらくこの教会備え付けなのでしょう(どこの教会なのかちょっと気になる)。あくまで憶測だけど、それを弾いて気に入って自分でも購入したのか。

でもこのオルガンは教会音楽専用なのだろうか?日本で扱っているヤマハのウェブサイトによると、Chorumのオルガンは『高音域まで美しい最新のデジタルサンプリング音源を搭載し、スタイルボタンの切り替えにより4つの時代様式(バロック、北ドイツバロック、ロマンティック、シンフォニック)の音色リストで演奏を楽しめる』とあります。パイプオルガンの音色が出せるクラシック・オルガンということなので、自分の音楽作りやライブで使うというよりは、自分が楽しむ目的で買ったのかもしれません。

2020-10-25

スペンサー・デイヴィスが81歳で死去

スペンサー・デイヴィスが10/19に81歳で亡くなりました。ご冥福をお祈りします。60年代のイギリスロックに多くの影響を与えたことから、ニュース記事はアメリカはもちろん日本でも多く出てますね。ウィンウッドはオフィシャルページやFBでコメントを発表しています。スティーブのミュージシャンとしてのデビューはもちろんSDGから。バンドの運営などはリーダーのスペンサーがしてくれたので、ウィンウッドは音楽に集中できたわけです。バンドの成功はそういう環境をスペンサーが作ったことも大きいと思ってます。

  • yahoo news(日本語)
  • Daily News (スペンサーとウィンウッドのツーショット(1994年)あり。でも26年前の写真。近年は会ってなかったのか?)
スペンサー・デイヴィス・グループは、映画 (Ghost Goes Gear (1966))に『主演』して演奏もしたり、となかなかユニークなバンドでした。以前の記事 The Ghost Goes Gear (1966) にはスペンサーのエピソードものせてあるのでどうぞ。

2020-05-25

Winwoodのスタジオにも注目!

ビデオに出てくるスティーブのスタジオ内部もよく見ると面白い。まず壁にアルバムのジャケがいろいろ飾ってあります。全てが自分の音楽関連というわけではなさそうですが、まぜ左の壁にはLow Sparkのアルバムのジャケ、右の壁にはBlind Faith, U2のJosua Tree, そしてArc Of a Diverが並んでますね!Arcの上に赤っぽいのが飾ってあって、ひょっとするとTrafficのファーストのMr Fantasyかも?鮮明ではないのでわかりませんが。U2のジャケが飾ってあるのがちょっと不思議。ウィンウッドとU2の接点はほとんどなかったはず。ジャケが特別お気に入りなのか?

それから、録画中にスティーブの愛犬が後ろをちょろちょろ歩いているのも面白い。

ウィンウッドの新しいハモンドオルガンに注目!

ギミサムラヴィンのビデオで使われているこの黒のハモンドは今まで見たことないですね〜。ピカピカなので、多分新しいんでしょう。スティーブの足は動いてないようなので、おそらくベースペダルはないようです(あるいはつけてないだけか)。だからこそベーシストを加えたのかも。この楽器を使いたい音楽上の理由があると思うので、今後のウィンウッドの音楽がどう変わっていくか注目していきたい。コロナの影響で1年も待たなければいけないのが残念だが。

調べたところ、これはViscount社製のオルガンで、著名ジャズハモンド奏者であるJoey Defrancesco のシグネチャーモデルです。Viscount Legend Live Black Signature

追記:Viscount社のオフィシャルサイトには、ウィンウッドがこの楽器を弾いている写真がでてます!!


新ウィンウッド・バンドのGimme Some Lovin'!

6月から始まる予定だった、Steely Danとのジョイントツアーは、コロナの影響で1年後に延期になりましたね。

それに関連して先日ウィンウッドのFB、ツイッターで紹介された新バンドによるギミサムラヴィンのビデオには驚きました!バンドのラインアップががらりと変わり、ベーシストが加入。今までのバンドはベーシストなしで話題になったが、今回はメインのギタリストなしです!


Steve Winwood - "Gimme Some Lovin'" (2020) from Steve Winwood Official on Vimeo.

新バンド:
Steve Winwood (Org, Vo)
Nate Williams (bass)
Tristan Banks (Dr)
Paul Booth (Piano, BVo)
Edwin Sanz (Congas)

・コンガのEdwin Sanzは2017, 2018年のウィンウッドのツアーに参加したので正確には新メンバーとは言えないかな。
・ベースのNate Williamsは(彼のFBページはこれだと思う)、スティーブのようにいろんな楽器を演奏できるようです。
・ドラムのTristan Banksのオフィシャルサイトには、ウィンウッド・ツアーへの参加決定が1/19付けの記事に書いてあるので、今年初めの時点ですでに新メンバーになったようです。
・Paul Boothは以前からのメンバーだけど、2006年から一緒にやってます。

でもこのビデオどうやって撮ったんでしょうか。。。


今までのウィンウッド・バンド(2003-2019)について
ウィンウッドの右腕として活躍してきたJose Netoがいないことで、About Time Nine Livesからの曲は今後ライブでやることはないだろう。ちょっと悲しいが、近年のツアーではそれらのアルバムからの曲はやってないので、自然の流れなのか。最後にJose Netoに会ったのは2017年のライブに行った時。もう会えないかと思うとちょっと悲しい。思えばウィンウッドはJose Netoと2003年から16年間も一緒にやってきたので、心機一転新しいことをやりたかったのかも。ドラムのRichard Baileyとは2006年からなので13年間でした。

思えば2017年に発売のGreatest Hitsのライブ盤が前のバンドの集大成だったのだ。実際それ以来ツアーは3回行っている。
・2017年:ライブ盤発売後にアメリカ西海岸中心のツアー 
・2018年:アメリカ東海岸中心のツアーとヨーロッパツアー
・2019年:イギリスツアー

ライブ盤のプロモーションを兼ねてアメリカとヨーロッパのツアーを終えてから、新しいバンドにしたということになる。今回の新バンド結成はおそらく計画的だったのだ!

関連の話題はまだ続きます。

2019-12-30

2019年を振り返って

2019年は話題がわりと少ない年だった。2月にUKソロツアー(わずか5公演!)をSteely Danと共に行ったのが一番のニュース。彼らとの共演は2回実現(Pretzel Logicを演奏)。これでウィンウッドは、2003年から17年連続のツアーを敢行。だけど全米公演をしなかったのはこの間今年が初めて。

2月のUKツアー終了後、Winwoodの音楽活動のニュースはぱったり途絶えてしまった。もう引退してしまったのか。。。FBへの投稿も昔のレコード、コンサートなどに関することが中心で、真新しいことがほとんどなくて残念。

でもウィンウッド関連のニュースはないわけではなかったが、そういう自分もブログの更新をさぼってました。。。そこで、今年が終わるまえに駆け込みで書き込みをします!!

  • (6/28) Whitney Houstonが歌うHigher LoveがKygoのプロデュースで発売。これはもともと彼女のI'm your baby tonight(1980)のアルバムの日本盤のみに収録されていたもの。今回のKygoのバージョンはシングルリリースされて、各国でヒット。自分はウィンウッドのオリジナルの方が好きですが(そもそもこれは1986年にグラミー賞 Record Of The Yearをとった曲だ!)、カバーで話題になるのもいいでしょう。でも今回ウィンウッドの方には注目があまり集まらなかったのが残念。。。ウィンウッドが演奏に参加ということは出来なかったのか?ホイットニーはスティーブを敬愛していたわけだから、そうしてもよかっただろう。
  • (10/6) Ginger Bakerが亡くなったことについて、スティーブが公式のコメントを発表。ジンジャーは『黄金のハートを持ったとても繊細な人物』と言っているのが印象に残った。ジンジャーの死去に関する多くのニュース記事でスティーブのこの発言が引用されていました。ジンジャーとスティーブはBFとエアフォースの後、長い間共演しませんでしたが、40年後の2010年にジンジャーの70歳誕生記念コンサートにウィンウッドが参加!当時のブログでも書いたけど、youtubeビデオを見るとスティーブとジンジャーは非常に嬉しそう。またスティーブがマイクを横取りして自ら積極的にスピーチをしているけど、こういう行動は非常に珍しい。ところで、ジンジャーのBFへの突然の参加に関しては、エリックから見た印象(なんでジンジャーが参加するのだ!!)が一人歩きしているように思いけど、ジンジャーからすれば、スティーブと是非とも一緒にやりたい、ということだったのでしょう。スティーブもしかりで、ジンジャーがBFに参加してくれてうれしいと何度か発言しています。上のビデオの挨拶でも同様の趣旨の発言あり。
  • (12/6) エリック・クラプトンやウィンウッド、ジェフ・ベック、ジミー・ペイジなどが、病気療養中のギタリスト、ジェリー・ドナヒューのためにギターにサインをして、それがオークションにかけられたようです。Where's Ericの記事には、実際にサインしたギターの写真があり、それぞれのサインには誰のサインかも記されてあるのが興味深い。スティーブのサインはきちんと書いてあるので珍しく感じる(普段は簡略化したサインしかかかないことが多いので)
  • Traffic Tour Archiveのサイトには、Trafficの1970-1974のツアーの日程に関する情報が網羅されてます。まだ抜けているところがあるようで、現在でも情報がアップデートされているようです。


それでは良い年末年始を!

2019-04-07

Trafficのアルバム6枚(LP)がボックスセットで発売

まだウィンウッドのオフィシャルでは発表になってないようですが、トラフィックのスタジオアルバム6枚が5/17にボックスセットで発売予定 (loudersound.comの記事からの情報)。amazon.co.jpで予約可能です。

LPはオリジナルのマスターテープからのリマスターで、ジャケットもオリジナルに忠実。またそれぞれのアルバムのプロモポスターも同封されているとのことです。

ボックスセットに収録の Trafficアルバム6枚は(*注)
1. Mr. Fantasy (1967)
2. Traffic (1968)
3. John Barleycorn Must Die (1970)
4. Low Spark of High Heeled Boys (1971)
5. Shoot Out at the Fantasy Factory (1973)
6. When the Eagle Flies (1974)


*注:Last Exit(オリジナル曲はA面だけ)と再結成後のアルバム Far From Home (1994)は入っていません。

3/28にバーレーンでソロライブを開催

オフィシャルの発表はどこにも出てなかったと思いますが、ウィンウッドは先月28日に中東の王国バーレーンのBahrain Bayでソロライブをしました。おそらく単発のソロライブだったのでしょう。ウィンウッドが中東でライブをやるのはかなり珍しい。自分は記憶にありませんが。こちらにコンサートの告知が出ています。ライブの宣伝のビデオ(youtube)の映像は短いけどクオリティが高いですね。音もいいのでちょっと気になります。これはどこのライブなのでしょうか。

ライブのレビュー記事(写真1枚あり)によれば、演奏したのは8−9曲で、そのうちアンコールが2曲、また4曲が14分を超える長い演奏だったとのこと(でもこれは本当ですかね、14分を超えそうなのはLow SparkとLight Upぐらいしかなさそうだけど)。また、Keep on Runningでは聴衆が通路まで出て踊ったと書いてあります。。。中東でもこの曲やるんですね、まあ距離的にヨーロッパから近いからかな。それから記事では70歳の年齢でもキーボード、ギター、ボーカルは強烈だったと記しています。


2019-03-10

UKツアーが終了

わずか5公演の短いUKツアーが先月終了しました。セットリストはどれも同じだったようです。結局、about time(2003), nine lives(2008)からの曲はなし。演奏された中で一番最近の曲はHigher Love(1986年)、でも33年前の曲ですが。。。ツアーに関して好意的なレビュー記事 (youtube ビデオや写真なども) が結構出ていたのはうれしい。
(2/25 London: jambase.comjambands.com,   express.co.uk;  2/28 Dublin: hotpress.com)

またスティーブはSteely Danのステージに2回登場 (2/23 Birmingham, 2/25 London)。Pretzel Logicを共演し、スティーブはボーカル/オルガンを披露。

今までのヨーロッパツアーでもずっとそうでしたが、Keep on Runningではスティーブはギターではなくて、オルガンです。それに今回のツアーでは、サックス担当のポール・ブースもこの曲でキーボードを弾いています(youtube)。キーボード色が強いアレンジで、スペンサー・デイヴィス・グループの原曲とはちょっと違った雰囲気(そもそも原曲にはキーボードは入っていなかった)。

(ちょっと脱線するけど、2013年にスイスのLuganoで行われたウィンウッドライブの映像を見たことない人はぜひどうぞ!。コンサート丸ごと入っていて自分のお気に入りの一つです。ヨーロッパなのでもちろんKeep on runningもやってます。)

個人的にはこの曲にはやはりスティーブのギターが欲しくなる。。。ソロになってからこの曲でギターを弾いている映像はこれぐらいですかね (*注)。1997年の演奏で、当時のバンドと演奏しています(バンドのラインナップなどの情報は以前のブログ記事をどうぞ)。またここではJools Holland もオルガンで演奏に参加しています。

追記(*注)他には1983年の Talking back to the night ツアー(ヨーロッパのみで開催)で、Keep on runningをやったので、スティーブがギターを弾いていた可能性があります。

2019-02-24

UK ツアーでSteely Danとの共演が実現

ウィンウッドのUKツアーが始まりました。5公演なので数日後には終わってしまいますが。

Steve Winwood 2019 UK Tour
2019-02-20 Glasgow, U.K. @ The SSE Hydro
2019-02-21 Manchester, U.K. @ Manchester Arena
2019-02-23 Birmingham, U.K. @ Genting Arena
2019-02-25 London, U.K. @ The SSE Arena, Wembley
2019-02-28 Dublin, Ireland @ 3Arena

今回は、Steely Danとのジョイント・ツアー。彼らのオープニング・アクトとして演奏。setlist.fmに出たセットリストは以下の通り。今日までに行われた3公演とも全部同じです。

1. I'm a Man
2. Them Changes
3. Can't Find My Way Home
4. Had to Cry Today
5. The Low Spark of High Heeled Boys
6. Keep On Running
7. Higher Love
8. Dear Mr. Fantasy
9. Gimme Some Lovin'

UKツアーなので、Keep On Runningをやってますね。この曲はヨーロッパでしか演奏しません。なぜでしょうか、未だに謎です。。。多分ヨーロッパで根強い人気なのでしょう。

ウィンウッドがスティーリー・ダンとジョイントツアーをするのはなんとこれで3回目(最初が2011年10, 11月のオーストラリア/ニュージーランド公演で、これはウィンウッドがクラプトンと日本公演を行う直前でした。そして2回目が2016年の夏(アメリカ))。
その時は自分もライブに行くことができました(ライブレポ)。

今回2/23に行われたウィンウッドの故郷バーミンガムでの公演では、Steely Danのステージにウィンウッドが登場してPretzel Logicを共演しました。スティーブはオルガンとリードボーカル(youtube)。ウィンウッドが目立っていますね。このライブのニュース記事によれば、Steely DanのDonald Faganがステージでウィンウッドのことを『自分のアイドルの一人だ』と言ったそうです。

それから初日のGlasgowのライブに関して短いニュース記事が出ています。ボーカルが依然として印象的だ、とあります。

2018-11-16

WinwoodがMichael J Foxのチャリティーイベントに参加

ちょっと遅くなってしまいましたが、11/10にNYでウィンウッドはマイケル・J・フォックスが主催したパーキンソン病治療のためのチャリティーイベント:A Funny Thing Happened On The Way To Cure Parkinson'sに参加しました。ウィンウッドは5名からなる自分のバンドで演奏し、またステージにはマイケル・J・フォックス(g)とジョーン・ジェット(g)も参加しました。ビデオで演奏しているのはGimme Some Lovin'だけど、ウィンウッドがギターを持っている写真もあるので(おそらくCan't find my way homeか?)、複数の曲をやったのでしょう。どういうきっかけで、このイベントへの参加となったのかが気になります。。。以下の写真、ビデオのリンクをどうぞ。

  • Zimbio.com 写真8枚。奥さんのEugeniaと一緒の写真もあります。
  • gettyimages.fi イベントの写真が大量にあり。ウィンウッドがギターを持っている写真も(おそらくCan't find my way homeをやったのか?) [追記] それからこちらのページにはファンタジーを弾いている写真もありますね!
  • 映像はネットにいくつか出回っているけど、このビデオが一番よさそう。

2018-11-14

Nine Lives(2008)を担当した写真家の写真

前回の記事からかなり時間が経ってしまいましたが、今回も写真に関するネタです。前回 の記事で、Lynn GoldsmithにNine Livesの写真を撮ってほしかったと書きましたが、実はこのアルバムの写真のクオリティはとても高いことに気がつきました。担当した2人の写真家(Sam Erickson氏とJuan Pont Lezica氏)のウェブサイトには、ウィンウッドの写真(アルバム収録のものを含む)がのっていてかなり楽しめます。

  • Sam Erickson氏の写真(2008年撮影の写真が4枚。どれもいいですね。高いですが購入可能!またウィンウッドの昔の写真(別の写真家のもの)もあり見て楽しめます。
でももうこの名作アルバムから10年が経過してしまったのですね。。。それから写真つながりで、当時の記事ですが、このアルバムジャケの写真に関するネタもぜひどうぞ!(2008-02-24: ウィンウッドのニューアルバム 『Nine Lives』について


2018-09-08

Lynn Goldsmithが撮ったウィンウッドの写真

今やウィンウッドはFacebookをオフィシャルサイトのように使っている感じがありますが、そのFBにウィンウッドの1982年の写真が載りました。これはLynn Goldsmithの撮影で場所はニューヨークのセントラル・パーク。以前このブログで詳細に解説した彼女の写真集:Rock and Roll Storiesにはこれとほぼ同じ写真がのっています(背景/服装は全く同じ)。でもFBの写真の方がずっとかっこいいです。なぜ地味な方の写真が写真集に採用されたのかは本の注釈でなんとなくわかりましたが、大した理由ではないので省略します。それにしてもこの写真集にはウィンウッドの写真が何枚かのっているのに、その多くがこれと同じジャケットなのは不思議な感じ。彼女はミュージシャンの服装などにいろいろ注文をつけてその人の個性を十分出した魅力的な写真をとるのに、スティーブは他のどの服装でもだめだった、ということなのか。。。

それからLynnのウェブサイトには、彼女が撮影したロックミュージシャンの写真が大量にアップされていて、とても楽しめます。見応えがありロックファン必見です!ほとんどの写真はRock and Roll Storiesに載っているのと同じですが、中には新しい写真もあります。ウィンウッドの写真は2枚あり、一つ目は画面中程239番目の写真(直リンクはこちら)。これは前述の写真集にものっています。他のミュージシャンの写真と比べると、圧倒的に地味なのがわかります。またこれはスティーブに関する彼女のコメント『スティーブは家にいることか、犬の散歩ぐらいしかしない』を象徴する写真。でもうれしいことにスティーブの新しい写真(143番目)がありました!撮影は2007年(直リンク)。これは彼女がとったスティーブの写真のなかで、一番素晴らしい!スティーブの渋さがよくでている。この写真は他のミュージシャンと比較しても遜色ないですね。Nine Lives(2008)のアルバムの写真は彼女に担当してほしかった。。。

スティーブの写真関連の話しは次回も続きます。

2018-09-05

2019 UK ツアー

2019年2月のUKツアーが発表されました。これはSteely Danとのジョイントコンサート。今回は5公演と少なめですが、70歳のスティーブにとって2003年から17年連続のソロツアーになります。

2019-02-20 Glasgow, U.K. @ The SSE Hydro
2019-02-21 Manchester, U.K. @ Manchester Arena
2019-02-23 Birmingham, U.K. @ Genting Arena
2019-02-25 London, U.K. @ The SSE Arena, Wembley
2019-02-28 Dublin, Ireland @ 3Arena

ちなみにウィンウッドとスティーリー・ダンは2016年の夏(アメリカ、25公演)2011年10, 11月(オーストラリア/ニュージーランド、計10公演)にもジョイントを行いました。

2018-07-13

ヨーロッパツアー

ウィンウッドのヨーロッパツアーが終わりました。ツアーだというのにスティーブのオフィシャルサイトはもちろん、FB、ツイッターも更新なし、おまけにスタッフが書いていたツアーブログの更新もなし、でニュース不足だったのが残念。

Steve Winwood Europe Tour 2018

2018-06-29 Vizcaya, Spain @ Music Legends Festival
2018-07-01 Sussex, United Kingdom @ Love Supreme Festival
2018-07-02 Manchester, UK @ Manchester Bridgewater Hall
2018-07-04 Antwerpen, Belgium @ Open Air Theatre Rivierenhof
2018-07-05 Bonn, Germany @ Kunst!Rassen Bonn/ Gronau, Bonn
2018-07-06 Amsterdam, Netherlands @ Paradiso
2018-07-08 London United Kingdom @ Hyde Park
2018-07-11 Montreux Jazz Festival @ Montreux, Switzerland

今年春の全米ツアーでは、John BarleycornやRoll with itもやったのに、今回のツアーではそのようなサプライズはなく、いつもの標準セトリに戻ってました。唯一の期待が7/8にあのHyde Park(ご存知のように1969年にBlind Faithがここで歴史的なコンサートを行った。DVDでも出ましたね)で行われたサマーコンサートシリーズ。クラプトンも出るので絶対共演するだろう、と思っていたのにそれも実現せず(ちなみにサンタナはクラプトンのステージに登場)。もしsteveがPresence of the Lordを歌えば、きっとクラプトンがステージに登場したことだろう(オイ、それは俺の曲だ、とでも言いながら)。

でもこの会場で、Blind Faithの曲を歌ったスティーブはどういう心境だったのだろうか。

Steve Winwood
2018-07-08 at Hyde Park, London, England

1. I'm a Man
2. Pearly Queen
3. Them Changes
4. Can't Find My Way Home
5. Had to Cry Today
6. The Low Spark of High Heeled Boys
7. Empty Pages
8. Light Up or Leave Me Alone
9. Higher Love
10. Dear Mr. Fantasy
11. Gimme Some Lovin'

2018-05-12

Happy Birthday!

スティーブ、70歳のお誕生日おめでとう!

ついに70代の『現役』ミュージシャンの仲間入りです。
10代でプロデビューしたので、もう50年以上活動していることになります。これからも続けてほしいですね。

来月末からはヨーロッパツアーが始まります。ハイドパークでのコンサートでは、久々にエリック・クラプトンと共演します。楽しみですね!

2018-03-18

春の北米ツアーが終了

今回のツアーは3/15に無事終了。セットリストは基本的に同じでしたが、ツアー後半に入ってからはHigher LoveやDomingo Morningが外れて11-12曲やりました。さすがに少し疲れが出てきたのでしょうか。Roll With it はヴォーカルも見事なのでなぜ今までやらなかったのかちょっと疑問。多分そんなに深い理由はないんだろうけど。この曲の後半ではPaul Boothはsaxを吹きながら右手でキーボードも弾いてます。それからリリーのバックボーカルは去年までよりかはずっとよくなったような気がする。
やはり今回のツアーはRoll With ItとJohn Barleycornが目玉でした。これからもセットリストを変化させてほしいけどそんなに簡単にはいかないかな?

2018-02-26

ウィンウッド、John BarleycornやRoll with It 等を演奏!

今年のウィンウッドのソロツアー Greatest Hit Live Tourのセットリストはかなり変化しました!John Barleycorn Must DieやRoll with It をやるとはびっくり。昨年発売のライブ盤の収録曲から選んだのでしょうが、ライブ 盤の演奏は前者が1994年(Traffic Tour)、後者が90年代後半(1997-1999)の演奏でした。前者はソロのライブでは今回がおそらく初、後者は2000年以降では初の演奏(非公式では2008年のバークレー音大でのコンサートに飛び入り参加してデュエット)になります。John Barleycornの演奏はウィンウッドがアコギで、Lilly Winwoodがバックボーカル、そしてPaul Boothがフルート。

それからAbout Time (2003)収録のDomingo Morning (これは当時のツアーの時でもあまり演奏されなかった曲)も演奏。この調子だと他にも新曲が出てくるのを期待したい!またRoll With It, Higher Love, John Barleycorn, Gimme Some Lovin'ではLilly Winwoodがバックボーカルで参加しました。またアンコールが3曲なのも非常に珍しい。これも初だろうか?

2018-02-22 Chicago, IL @ Chicago Theatre (setlist.fmから引用)

1. I'm a Man
2. Pearly Queen
3. Them Changes
4. Can't Find My Way Home
5. Had to Cry Today
6. The Low Spark of High Heeled Boys
7. Empty Pages
8. Domingo Morning
9. Roll With It (with Lilly Winwood) (youtube)
10. Higher Love (with Lilly Winwood)

Encore:
11. John Barleycorn Must Die (acoustic; with Lilly Winwood) [youtube]
12. Dear Mr. Fantasy
13. Gimme Some Lovin' (with Lilly Winwood)

2018-02-22

Winwoodの2018年全米ツアーが始まる

久々の更新です。ウィンウッドのソロツアーが始まります(14会場で全15公演)。今回周るのはアメリカ中部と東海岸のみ。そしてソロツアーは今年で16年連続になります。それから夏のヨーロッパツアーの情報も出てきていますね。まだ4箇所しかないので今後増えるでしょう。

2018年ソロツアー(USA)

2018-02-22 Chicago, IL @ Chicago Theatre
2018-02-23 Minneapolis, MN @ State Theatre
2018-02-24 Milwaukee, WI @ Riverside Theatre
2018-02-26 Detroit, MI @ Fox Theatre
2018-02-28 St. Louis, MO @ Fox Theater
2018-03-02 Kansas City, MO @ Uptown Theater
2018-03-03 Tulsa, OK @ Paradise Cove River Spirit Casino
2018-03-04 Salina, KS @ Stiefel Theatre for the Performing Arts
2018-03-06 Cleveland, OH @ State Theatre at Playhouse Square
2018-03-08 Newark, NJ @ New Jersey Performing Arts Center
2018-03-09 Upper Darby, PA @ Tower Theatre
2018-03-10 Mashantucket, CT @ Foxwoods Casino
2018-03-13 Port Chester, NY @ Capitol Theatre
2018-03-14 Port Chester, NY @ Capitol Theatre
2018-03-15 Bethlehem, PA @ Bethlehem Events Center

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2018年ソロツアー(Europe)

2018-06-29 Vizcaya, Spain @ Music Legends Festival
2018-07-01 Sussex, United Kingdom @ Love Supreme Festival
*2018-07-02 Manchester, UK @ Manchester Bridgewater Hall
*2018-07-04 Antwerpen, Belgium @ Open Air Theatre Rivierenhof
2018-07-05 Bonn, Germany @ Kunst!Rassen Bonn/ Gronau, Bonn
*2018-07-06 Amsterdam, Netherlands @ Paradiso
2018-07-08 London United Kingdom @ Hyde Park
*2018-07-11 Montreux Jazz Festival @ Montreux, Switzerland

* 追加

2017-09-05

Saratoga, CAのライブ(9/5)に行ってきました!

9/5にカルフォルニア州のサラトガで行われたウィンウッドライブに行ってきました!いや〜〜すごかったです。ライブ盤は素晴らしいできだけど、ライブはそれ以上に良かった。サプライズやおみやげ話もあります。乞うご期待!!とり急ぎセットリストを。詳細やレポは後日掲載します。

2017-09-05 Saratoga, CA
At Mountain Winery

前座:Lilly Winwood (19:30-20:00)  (guitar)

Steve Winwood
20:30-22:10

1. I'm a Man
2. Fly
3. At Times We Do Forget
4. Pearly Queen
5. Them Changes
6. Can't Find My Way Home
7. Had to Cry Today
8. The Low Spark of High Heeled Boys
9. Empty Pages
10. Light Up or Leave Me Alone
11. Higher Love *

Encore:
12. Dear Mr. Fantasy
13. Gimme Some Lovin' *

Steve Winwood: organ, guitar, vocals
Jose Neto: guitar
Paul Booth: saxophones, flute, keyboards, percussion, backing vocals
Richard Bailey: drums
Edwin Sanz: percussion
* w/ Lilly Winwood: backing vocals






2017-09-03

ライブ盤をようやく入手!秋のツアーも始まる

某オンラインショップで注文していたライブ盤がいつまでたっても発送される気配がしないので、試しに近くの店に行ってみたら、ウィンウッドのライブ盤のCDがちゃんと置いてありました!すぐにそれを買って、予約の方はキャンセルしました。。。

なんとなく予想はしていたけど、各曲の詳しいデータはなし。ストリーミングで聞く人も多いから、そういう情報をつける意味がないということなのでしょうか。。。後日オフィシャルサイトに出ることを望みます。
でも録音のデータは大雑把にはわかります。1枚目の曲すべてと2枚目の1−4は2006年かそれ以降。Disc2の5-8はThe Last Great Traffic Jam収録のものと同じなので1994年のトラフィック再結成ツアーから。Discの9-12は1997-1999のソロツアーからのものでしょう。まだきちんと聞けてないけど、2枚目のWhile you see a chanceとArc of a diverをすごく気にいってます。でも全体的にハイクオリティで演奏が充実してますね。

そして秋のツアーは9/1から始まっていて、主に西海岸を回っています。
それから最新インタビュー記事が出ました。なかなか掘り下げた質問をしていて充実しています。長年ツアーをしてきて、それを通して自分の曲を新たに蘇らせている、ということが印象に残りました。その結果が今回のライブ盤ということにもなるでしょう。ウィンウッドが常により良い変化を求めていることがわかります。

またこの記事で、ウィンウッドの若いころ多くのミュージシャンと共演したときの様子などを語っています。自分のバンドのブラジル人のギタリスト、Jose Netoを絶賛しています。彼と知り合ったのは、ジム・キャパルディの奥さん(ブラジル人)が皆をディナーに招待したからだそうだ。
マイルス・デイビスと出会ったことは残念ながらないが、彼の”On the Corner" と “In A Silent Way.” は自分に多くの影響を与えた、とのことです。具体的にどういう風に影響されたのか気になりますが。。。

それからこの記事のおしまいに、今回の秋のツアーのことが宣伝されているけれど、そこに ”New Traffic jam”とあり、冗談かと思ったけど、その下に ”Traffic, featuring Steve Winwood, in concert” とあるじゃないですか!この人はまだトラフィックがあると思っているんでしょうか??不思議なものです。

2017-09-01

ライブ盤はSpotifyやAmazon Musicで全曲聞けます!

ライブ盤は、自宅のステレオでじっくり聞いてからレビューしようかと考えて、気長に待つつもりだったのですが、twitterでspotifyですべて聞けると投稿がありました。実はamazon music(自分は30day FREE trialをしてみた)でも全曲すべて試聴可能です(*9/2追加:AppleMusicでも聞けるようになりました!)。。。結局誘惑に負けてしまい聞き始めました。一番気になってたのは2枚目の曲。

While you see a chance -- 実はこれのバージョンが気になってたんです。。。この曲のオリジナルはイントロのシンセが有名だけど、このギターバージョンは以前から好きでした。。。ここに収録のバージョンは1997-1999のツアーからでしょう。ギターバージョンは自分が観に行った1998年のバースデー・ライブでも披露してくれました(ライブレポ)。

Arc of a diver -- ホーンが入っているし、女性のバックボーカル(複数)があることから、前曲と同じく1997-1999のツアーからでしょう。スティーブはギターだと思います。ギターソロも 良くこのバージョンも気に入りました。

残りのFreedom Overspillと Roll With itもおそらく1997-1999のツアーからでしょう。

2017-08-31

Winwoodの待望のライブアルバムの発売まであと僅か

9/1発売のウィンウッドのソロライブアルバムまであと僅かです!米amazonをチェックしてみたら、なんと $8と破格の値段。それからこのCDはamazon のCDとLPのベストセラーにのっていて、現在3位です!なかなか健闘してます。(ところで私はオンラインで注文しているのですが、届くのに数日かかるようです。。。感想など載せるまでしばらくかかるでしょう。気長に待ちますが。)

この発売に関連して早くもアルバムのレビュー記事が出ました!好意的なレビューです。92と出ているのはスコアでしょうか。記事には、ウィンウッドは過去50年以上に渡って安定したライブ活動を続けていて円熟味が増した、聞いて満足できると書いてあります。

2017-08-13

ライブ盤のBack In The High Life Againが全部聞けます

Twitterなどに出たように、9月発売のウィンウッドのライブ盤から、Back in the high lifeが映像付きで聞けます!先月のEmpty Pagesに続き、クオリティの高い演奏&映像です。録音も良好ですね。Empty Pagesの映像は1分半のみだったけど、今回の映像は8分と長く、曲がすべて聞けるのもうれしい。この調子だと他にも映像付きの曲はもっとありそう。出し惜しみしないようにお願いしたいですが。。。



それからこのライブ映像に関するニュース記事にこの曲に関するウィンウッドのコメントが出ています。『Back in the high lifeはスペース・シャトルの宇宙飛行士をある朝起こすために使われたと聞いたことがある。。。』

そこでちょっと調べてみると、こんなページを発見!アメリカの宇宙飛行士を起こすために使われた曲の一覧がのってます。これによるとウィンウッドの曲は以下のように4回使われました。

8/3/91 “Back in the High Life” by Steve Winwood
11/24/96 “Roll With It” by Steve Winwood
2/15/97 “Higher Love” by Steve Winwood
12/1/2002 "Roll With It" by Steve Winwood

他のミュージシャンと比較すると、4回も使われたのは多い方です。ビートルズは16回もありますが、それ以外のミュージシャンは多くてせいぜい数回(Bruce Springsteenは6回、Rolling Stonesは5回)。マイケル・ジャクソンやスティービー・ワンダーは1回も使われてません。クラプトンは1回のみ。

それから最初に挙げた記事でウィンウッドは、「マンドリンを使ったのはこの曲が初めて」と言ってますが、実際にはSlowdown Sundown(1980)が最初だと思います。この曲と言えば、クラプトンなどの豪華メンバーとやったARMSでの名演(1983)が思い出されます。マンドリンに加えてシンセのソロも見せてくれるので、見ごたえたっぷりです。

2017-07-22

ライブ盤のEmpty Pagesが聞けます

ウィンウッドのFB/Twitterにお知らせが出たように、9/1発売のライブ盤からEmpty Pagesが映像付きで聞くことができます!やはり厳選されただけあって、非常にクオリティの高い演奏です。それにこの映像も実にいいですね。
でも映像あるならDVDも出してほしいんだけどな。。。気が早いけど将来的にはDVD付きのデラックス・エディションを期待!

それからRelixに出た記事では、ウィンウッドがEmpty Pages(1970)の作曲のきっかけを語っています。『過去のツアーのことに思いを巡らせながらがら自宅近くの森を散歩していたところ、石につまずいて泥のなかに倒れてしまった。帰宅してから当時出たばかりのRMI(Rocky Mount Instruments)の電子ピアノ(この製品のウィキペディアのページにウィンウッドの名前があり。使用したのはモデル 300A)を弾いていたところ、歌詞とメロディーがすぐに出てきた。』確かにこの曲の歌詞には、mud(泥)という言葉が出てきます。気持ちが沈んでいたところから回復していく心情が表現されているのでしょうか。

それからこのライブ盤はamazonでも発売されます!twitter経由で教えてもらいました。

2017-07-19

イタリアからの熱狂は続く。。。

お伝えしたようにウィンウッドはヨーロッパツアーを7/17にイタリアで終えましたが、まだ現地の熱狂は続いています。最終公演のレビュー記事 (rockon.it)がもう一つでました。そしてそこからリンクしてあるこの写真のサイトがすごい!これほどクオリティの高い写真がしかも24枚も出てくるとは、、、それにダウンロードしやすいようになっている(笑)。ライブの雰囲気もよくわかります。演奏する方にとってもたまらないでしょう。この写真家から写真購入できればなぁ。

2017-07-18

Pordenone, Italy (7/17)

ヨーロッパツアー最終公演がイタリアのPordenone Blues Festivalで行われました。レビュー記事と写真20枚が出ています。これも本格的な記事です。ウィンウッドはイタリアで人気があるのでしょうか。


2017-07-17

Gardone Riviera, Italy (7/16)

7/16のイタリア公演のレビュー記事が3つもでました!現地の熱狂が伝わります。自動翻訳使って読んでみたところ、どれも好意的なレビューでした。

記事1、(コンサートのビデオニュースと写真18枚あり。イタリア語は分からないけど、雰囲気は伝わってくるような。)
記事2
記事3

Steve Winwood
2017-07-16 Gardone Riviera, Italy @Teatro Vittoriale

1. I'm a man
2. Fly
3. At Times We Do Forget
4. Pearly Queen
5. Them Changes
6. Can’t find my way home
7. Had to cry today
8. Light up
9. Higher Love
10. Low spark of high heeled boy.
11. Dear Mr Fantasy
12. Gimme some lovin

2017-07-15

JazzOpen Stuttgart (7/14)

ウィンウッドはヨーロッパ・ツアーの真っ最中。7/14にドイツの JazzOpen Stuttgartで行われたライブの情報が出ました。(この会場は4年前のツアーでも演奏しました。)

Steve Winwood
2017-07-14 Schlossplatz Stuttgart

JazzOpen Stuttgart 2017

Setlist:
01 -I'm a Man
02- Them Changes
03- Can't Find My Way Home
04- Had to Cry Today
05- Low Spark of High Heeled Boys
06- Empty Pages
07- Higher Love

Encore:
08- Dear Mr. Fantasy
09- Gimme Some Lovin'

このライブの写真(25枚)です。あごひげを剃ってあるので若々しく見えます。こちらはyoutubeのビデオ。アンコール2曲の演奏です。ポール・ブースの所にはサックス3種にフルート、キーボードが置いてありますね。ちなみにリリーはこのツアーに参加していない模様。

2017-07-06

ヨーロッパ・ツアーが開始

ウィンウッドのヨーロッパ・ソロツアーが7/4に始まりました(ツアーの日程)。ヨーロッパ・ツアーは2013年以来4年ぶり

初日の7/4 Bristol, UK (Colston Hall)のライブのレビュー記事が出ています。かなり好意的です。

[追加] 7/5のロンドン公演のレビュー記事です。


2017-07-05

『Greatest Hits Live』の日本語のニュース記事

billboard-japan.comに9/1発売のライブ盤のニュースが出ました!自分が参照した記事の日本語訳だと思います。ぜひどうぞ。

2017-07-04

ライブ盤:Greatest Hits Liveの発売は9/1

お知らせが遅れましたが、オフィシャルサイトやFBなどでアナウンスされているように、ウィンウッドのライブ盤 『Greatest Hits Live』の発売は9/1になりました。2CDまたは4LPでの発売ですが、iTunesやamazonなどでダウンロードもできます(Donsanov様情報ありがとう)。秋のUSツアーの開始(9/1)に合わせて発売です。でもウィンウッドのライブ会場はそんなに大きくないので、これを聞いてライブに来たくなってもチケットはすでに売り切れという状況でしょう。でもライブ会場でこれを売り出せば売れそうですね。

ライブ盤の発売に関するインタビュー記事も出ています。スティーブのコメントは『長年にわたって行われた自分のパフォーマンスやファンのリアクションが思い起こされるので、ライブ盤が発売されるのを嬉しく思っている。ライブ盤は、ファンが自分のライブで経験した心地よい記憶を思い起こさせてくれる記念品のようになることを望んでいる。』

2017-07-01

BBC Radio 2で、Higher Loveなど4曲をライブ生演奏!

Steve Winwoodは先週6/30にBBC Radio 2のChris Evans Breakfast Showに出演しました。FBに出たように、ここでスティーブは娘のリリーとHigher Loveのデュエットをやりました。オリジナルとは違うけど、聞いて心地良い演奏ですね。Steve はYamaha mx49のシンセを弾いています。

ちなみにこのビデオをよく見るとリリーの左後ろにマンドリンらしきものがありますよね!それにアコギもおいてあります。ということは。。。

この番組を全部収録した音源がBBCのウェブサイトにあるのでさっそく聞いてみました。そしたら司会者のクリスさんが『スティーブ、まず初めに何を弾いてくれますか?』て聞いてるじゃないですか?これは期待できそう。higher loveを演奏し、それが終わったら今度はアコギソロによるCan’t find my way home。ギターもボーカルも最高!69歳の年齢でこの演奏/ボーカルはすごい。そして次はお待ちかねの Back in the high life. スティーブのマンドリンがとてもクリアに聞けます。こういう形での演奏は珍しい。キーボードは誰か不明だけどリリーでしょうか(*)。そしてこの3時間の番組の締めにもう一曲、マービン・ゲイのWhat’s going on 。スティーブは今までにこの曲をやったことはないような気がする。。。(この曲を弾く直前に、ライブ盤が9/1に発売になることとイギリスでのライブの宣伝が番組スタッフによってアナウンスされた。) 

Chris Evans Breakfast Show(BBC Radio 2)
0. 2:02:23 (Steveが番組に登場)
1. 2:03:08--2:06:48 Higher Love(SW: keyb/Vo; Lilly Winwood: Vo)
2. 2:22:55--2:26:10 Can’t find my way home (SW : ag/Vo)
3. 2:48:28--2:52:30 Back in the high life (SW: Mandolin/Vo;  keyb by Lilly?)
4. 2:57:50--3:01:00 What's Going On (by Marvin Gaye) (SW: ag, Vo)

4曲やったわけだが、ギター、キーボード、マンドリンとスティーブの魅力がたっぷり出てますね。

(*)この演奏直後に、リリーが曲の感想を求められていることから推測すると、彼女は弾いてなかった可能性があり。キーボードの音源を同時に流してソロで演奏したのかも?

Winwoodの最新インタビュー&最新情報

ウィンウッドのFBにいろいろ情報が出てきましたね。今まで静かだったのが急に賑やかになった感じ。全て書くのは時間がかかるので、まずはこの話題から。

billboard.comにウィンウッドの最新インタビュー記事が出ました!今年9/1に発売予定のライブ盤、ツアー、そして進行中の極秘プロジェクトなどを語っています。

[ライブ盤]
『自分にとって、昔のアルバムの曲を新しいバージョンで演奏して蘇させるのが実に面白い。そしてリスナーの皆さんもそう感じてくれるのを望んでいる。(バンドでベースパートをオルガンで演奏していることに関して)そうすることによって演奏に自由なスペースが生まれる。またベースを自分がやることによって、バンド全体をコントロールできる。ベースラインはとてもシンプルなので、他の楽器の演奏がより自由になる。特にリズムギターが重要になってくる。とてもラッキーなことに、Jose Neto (ジョゼ・ネト)のギターは、ジミヘンとジミー・ペイジ、それにブラジルのハーモニーとリズムを合わせ持っている。』



この記事中にyoutubeへのリンクがあり、ライブ盤収録予定のCan't Find My Way Homeが聞けます!


[ツアー]
今年はアメリカ東海岸のツアーをすでに行い、ヨーロッパツアーが来週7/4から始まる。またこの秋はアメリカ西海岸でツアー。そしてこの記事によれば、来年2月にアメリカ中西部でツアーと書いてあります!今年から来年にかけてかなりアクティブですね!ツアーの期間に関しては、『年齢もあるので1回につき3−4週間が限度。だけど14歳から演奏し続けているし、これからも演奏していきたい。』

[進行中の極秘プロジェクト]
『実は自分はEDM (エレクトロニック・ダンス・ミュージック(*) )にとても興味がある。多くのミュージシャンはEDMに関心を示していないようだが、自分はそれにとても可能性を感じている。また一部の人たちは良いEDMの音楽を作っている。若いミュージシャンたちが多くのジャンルの音楽を混ぜ合わせた複雑なEDM音楽を作っているのは、老けたミュージシャンが理解できないようなものを作りたいからかもしれないが、自分がこれを学んでいくうちに次第に興味が湧いてきた。このプロジェクトはずっと続いているが、まだ何も決まっていない。だけどツアー中は忙しいので、これに集中することは出来ない。』

録音しているのかどうかは書いてないけど、現状ではこのプロジェクトよりもツアーを優先させたいのかもしれません。


(*)ウィキペディアによれば、EDMとは『シンセサイザーやシーケンサーを用い、主にクラブないしは音楽を中心にすえるエンターテインメントの場において、その場の人々を踊らせるという目的のもと作られたダンスミュージックのこと』とあるので、ウィンウッドの今までの音楽とは全く異なるものなのでしょう。来年70歳になるミュージシャンが作るEDMに期待しましょう!

[参考]
過去のインタビューでもウィンウッドがEDM関連のことに触れています。
2014-07-01 Winwoodの最新インタビュー
2010-06-03 Winwood、今後の音楽活動を語る

2017-05-27

Gregg Allman

ウィンウッドが尊敬するミュージシャン、Gregg Allmanが本日(5/27)お亡くなりになりました。ご冥福をお祈りします。ウィンウッドのオフィシャルサイトにスティーブのコメントが出ていて、彼の業績をたたえています。ウィンウッドは2013年の夏にAllman Brothersとジョイントツアーをしました。当時Steveは彼らのステージにも登場して、I found a Love, The Weight でボーカルをとりました。youtubeにそれらのビデオがありますね。

Live盤の発売は??

Donsanovさんから教えていただきました(情報サンクス!)。
ウィンウッドのウェブサイト、facebook, twitterからライブ盤の情報が消えてますね。。。どうなったのでしょうか? 復活するといいのですが。。。

2017-05-19

DC公演 (5/1) のレビュー記事

5/1のDC公演(Warner Theater)のかなり本格的なレビュー記事です。写真がたくさんあるのでライブの雰囲気も分かりますね。
Winwoodのボーカルの良さは未だに失われていない、と書いてあります。前座を務めた娘さんのリリーはもちろん、会場には息子さんのCal君も来ていたそうです。

2017-05-12

東海岸ツアーが終了

スティーブ、Happy Birthday!!

東海岸ツアーは5/10に無事終了。結局セットリストは毎回同じだったみたいです。前座は娘さんのLilly Winwood(Vo, g)のソロのステージ。彼女はスティーブのセットにも登場して、Higher LoveとGimme Some Lovinでバックボーカルをしました。スティーブのステージに女性のバックボーカルが加わるのは近年全然なかったので新鮮でした(90年代のJunction 7のツアー以来)。youtubeに今回のツアーのビデオがたくさん上がっていますね。最終日のNashville, TNでの演奏は、スティーブの地元(本拠地はイギリスだが、奥さんがナッシュビル出身)なので、ファミリーや親戚などもライブに来たのだろうか。ちなみにリリーは2011年にイギリスからナッシュビルに拠点を移したそうだ。

ところで、Lilly Winwoodは1995年生まれでまだ21歳。。。従って彼女は父Steveの80年代の活躍を生では体験していないのだ!1997年のJunction 7を当時2歳の子供が聞いたかは分からないが、名作About Time(2003)の時は8歳なのでリアルタイムで聞いていたかもしれない。ところで彼女のビデオインタビューによると、一番のお気に入りのアーチストは、レッド・ツェッペリン。またギターの他にチェロやピアノもやるそうだ。それから上のビデオの最後に、彼女はとっておきの特技を披露しています。音楽とは関係ないけどこれをステージ上でやったら受けるのに。。。スティーブのような一流ミュージシャンが父親なのでプレッシャーがあると思うけど、自分らしさを出してこれからもがんばってほしいです。

2017-05-10

Steve WinwoodのLive盤が急遽予約開始!

ウィンウッドのツアーが今日(5/10)終わった、ということを書こうと思ったら別のニュースが飛び込んできました!久々のホットな話題です。

ウィンウッドのライブ盤が9月に発売予定で、オフィシャルサイトですでに予約開始になりました。CDは2枚組、LPなら4枚組です。ウィンウッドのライブ演奏はクオリティが高いので、これは期待できるでしょう。2003年から今年まで15年連続でツアーをしているので、膨大な数の録音があるはずで、その中から厳選したということでしょう(ライブ盤製作の話が最初に明らかになったのは、2016年1月でした)。自分が実際に観たライブの演奏だったら超ラッキーだけどその確率は低いかな。また9月のアメリカ西海岸ツアーに合わせて発売するということでしょうかね。

Greatest Hits Live - full tracklist:

CD1
1. I’m A Man
2. Them Changes
3. Fly
4. Can’t Find My Way Home
5. Had To Cry Today
6. Low Spark of High Heeled Boys
7. Empty Pages
8. Back In The High Life Again
9. Higher Love
10. Dear Mr Fantasy
11. Gimme Some Lovin

CD2
1. Rainmaker
2. Pearly Queen
3. Glad
4. Why Can’t We Live Together
5. 40,000 Headmen
6. Walking In The Wind
7. Medicated Goo
8. John Barleycorn
9. While You See A Chance
10 Arc Of A Diver
11 Freedom Overspill
12 Roll With It

曲の詳しいデータは明らかになっていないけど、CD1は現在あるいは近年のセットリストと酷似しているので、ここ数年のライブからの演奏かもしれません。
CD2の1-7は近年演奏されていない曲が多いですが、2003年以降のライブでやったことはあります。8-12は今世紀に入ってから(ソロでは)演奏してないと思うので、これらは90'または80'年代のライブ録音かもしれません。ひとつ気になるのは8のJohn Barleycornで、これは今までソロのライブではやったことがないと思うのですが。。。ひょっとして、2012年にやったこのビデオ演奏のことでしょうか?

2017-05-06

Salamanca, NY(4/29)のレビュー記事

4/29にSalamanca, NYで行われたウィンウッドのライブのレビュー記事が出ました。好意的なレビューです。

『68歳の高齢にも関わらず、ボーカルは昔と変わらずハイレベルのパフォーマンスでファンを魅了した。カジノの会場だったにも関わらず、10歳以下の子供を連れた家族連れの観客も見られた。ウィンウッドにとって、ステージ上こそが一番心地よく感じられる場所のようだ。』

ちなみに今回のツアーのセットリストは今のところ毎回同じみたいです。。。変化があればうれしいのですが。

また前座のLilly Winwoodのレビュー記事も同時に出ています。書いた人も同じです。Lillyは父のツアーに同行して、自身のデビューシングル(Silver Stage)のプロモート中。素質があるのが十分に分かる、活躍を期待したい、と結んでいます。

2017-04-25

Winwoodのインタビュー

ウィンウッドの最新インタビュー記事が出ました。でも大したことを語っていませんが。。。記事によると、今回のツアーでは娘さんのLilly Winwoodが前座だそうです。記事中に最新情報などはなく、基本的にいつも語っているようなことしか言ってません。でもひとつだけ面白い話がのってました。『何年前だったかライブ終了後ある人に、いいコンサートだったのにどうしてライブ最後の曲(Gimme Some Lovin')がブルース・ブラザーズのカバーだったのか、と聞かれてなかなか愉快だと思った。それがSpencer Davis Groupの曲だと知らない人は多くいるのかもしれない。』

今回のツアーが始まってからもう数公演終わっているのに、オフィシャルのfacebookなどに最新情報が出ませんね。以前と違って担当の人がいないのでしょうか。。。

2017-04-24

2017 Steve Winwood 東海岸ツアーのセットリスト

4/21 The Beacon Theatre, New York, NY
4/22 Tower Theater, Upper Darby, PA

1. Back in the High Life Again
2. Pearly Queen
3. I’m a Man
4. Fly
5. Them Changes (Buddy Miles cover)
6. Can't Find My Way Home
7. Had to Cry Today
8. Low Spark of High Heeled Boys
9. Empty Pages
10. Light Up or Leave Me Alone
11. Higher Love (with Lilly Winwood)

Encore:
12. Dear Mr. Fantasy
13. Gimme Some Lovin' (with Lilly Winwood)


Steve Winwood: Hammond organ, mandolin, guitar, vocals
José Neto: Guitar
Paul Booth: Saxophones, flute, keyboards, vocals
Richard Bailey: Dums
Edwin Sanz: Percussion
Lilly Winwood: Backing vocals (Higher Love and Gimme Some Lovin’)

Back in the high lifeがオープニングとは珍しい。この曲は近年ライブであまりやりませんでした。末娘のLilly WinwoodがHigher LoveとGimme Some Lovin'に参加しています。またパーカッションは新メンバーのEdwin Sanzです。


2017-04-19

Had To Cry Todayのレコーディング秘話

The Great British recording studios / Howard Massey著という本を図書館で見つけました。1950-80年代のイギリスのレコーディングスタジオの状況を詳細に記録してあります。紙質もよく、昔の写真も見ごたえがあります。当時の録音やスタジオに興味のある方はぜひどうぞ。

ウィンウッドが使用したスタジオもいくつかのっています。Olympic Studio (Traffic, Blind Faith), Island Studio (Traffic, Go), Basing Street Studio (Winwood solo)。この本にBlind FaithやGoの録音に関する話が出ています。また、ウィンウッドのファーストアルバムで使われたIsland Mobileの詳細も出ています。自分は録音機材等には詳しくないので、この本の重要性が十分理解できないのが残念ですが。。。

でもBlind Faith(1969)のHad To Cry Todayの録音エピソードは面白かったです。この曲はクラプトンとウィンウッドのギターバトルが印象的。録音エンジニアのAlan O’Duffy氏によれば、この曲は9分近くと長いので、録音で何かエキサイティング効果を出したかった。エコーなどいろいろやってみたが満足いく出来ではなかった。そこで、ちょうどハンドヘルドのマイクで楽器のスピーカーから出る全体音を拾っていたので、曲の一部でそのマイクを頭上でぐるぐる回してみた。そしてそれを聞いてみたら意外にもエキサイティングだったのでその部分を挿入した(6:41から6:51まで)。音もぐるぐる回っていますね。録音でしか出せない技でしょう。

Had To Cry Today (by Blind Faith)



2017-04-10

今年のヨーロッパツアー(夏)とUSA西海岸ツアー(秋)

もうすぐ 4/20から5/10までウィンウッドのアメリカ東海岸ツアーが始まります。

それから、ウィンウッドはFBなどで小出しにしているけど、今年のその他のツアーの情報も上がってきています。オフィシャルのイベントページbestclassicbands.comに出た情報をまとめました。

Steve Winwood: Solo Tour (Europe),  Summer 2017

2017-07-04 Bristol, UK @ Colston Hall
2017-07-05 London, UK @ Hammersmith Apollo
2017-07-07 Rotterdam, Holland @ North Sea Jazz Festival [追加]
2017-07-08 Brugge, Belgium @ Cactus Festival [追加]
2017-07-11 Zurich, Switzerland @ Kaufleuten
2017-07-12 Munich, Germany @ Tollwood Festival
2017-07-14 Stuttgart, Germany @ Jazzopen Stuttgart
2017-07-16 Gardone Riviera, Italy @ Teatro Vittoriale 
2017-07-17 Pordenone, Italy @ Pordenone Blues Festival

Steve Winwood: Solo Tour (USA), Fall 2017

2017-09-01 Santa Ynez, CA @ Chumash Casino [追加]
2017-09-02 Indio, CA @ Fantasy Springs Resort & Casino [追加]
2017-09-03 Reno, NV @ Grand Sierra Resort [追加]
2017-09-05 Saratoga, CA @ The Mountain Winery
2017-09-06 Oakland, CA @ Fox Theater [追加]
2017-09-08 Woodinville, WA @ Chateau Ste Michelle Winery
2017-09-09 Goldendale, WA @ Maryhill Winery
2017-09-11 Santa Rosa, CA @ Luther Burbank Center for the Arts [追加]
2017-09-13 Los Angeles, CA @ Hollywood Bowl (w/ Mavis Staples)
2017-09-14 San Diego, CA @ Humphreys Concerts By The Bay
2017-09-16 Denver, CO @ Ellie Caulkins Opera House [追加]
2017-09-17 Telluride, CO @ Telluride Blues & Brews Festival
2017-09-19 Irving, TX @ The Pavilion at Irving Music Factory
2017-09-20 Austin, TX @ Austin City Limits Live at The Moody Theater [追加]
2017-09-21 Sugar Land, TX @ Smart Financial Centre [追加]
2017-09-23 Hartford, CT @ Xfinity Theatre [追加]
2017-09-24 Wantagh, NY @ Jones Beach Amphitheatre [追加]

両方とも日程に余裕があるので、まだ追加がありそうです。ヨーロッパツアーは4年ぶり(前回のツアー2013年)、また秋のアメリカツアーは西海岸中心ですね。

jambase.com に追加情報が出ました!
zumic.comに追加情報が出ました!

9/23, 9/24は東海岸です!

2017-04-03

Chuck BerryとSteve Winwood (続編)

さらに情報が出てきたので、追加の記事です。
実は自分が持っている本により良い情報がのってました!The Rock and Roll Hall of Fame -- The first 25 yearsの本です。チャックベリーのジャムセッションでは以下の曲が演奏されました。リハや事前の計画はされてなかったそうなので、ほぼその場の思いつき?で進行していったようです。前回書いたRoll over Beethoven とReelin' and Rockin' に加えて以下の曲が演奏されました。ウィンウッドがこの全てに参加したのかはわかりませんが。

・Jonny B Goode (winwoodはBilly Joel, Neil Young, Keith Richardsとともにバックボーカル)
・Whole lot of shakin’ going on
Gimme Some Lovin’ (もちろんWinwoodがオルガン、他の参加ミュージシャンはChuck Berry, Neil Young, Keith Richards, Billy joel, Jerry Lee Lewis)

そして最後に
・Proud Mary (ほぼ全員が参加)

ここでやったGimme Some Lovin’に関しては、ギタリストが多く参加しているのでどういう演奏になったか興味津々です。この曲は当時TV放映されなかったのか?もし映像に残されていたなら出てこないものか。。。リハなしのジャムセッションが本当だとすると、この曲のようにオルガンがメインの曲でギターが多く加わるというのはどういう感じなのか。この3年前に行われた1983年のARMSコンサートでこの曲をやったときはクラプトンらがギターで参加したけれど、当時そのバージョンがどれほど知られていたのか分からない。スペンサー・デイビス・グループのバージョンが基本なのかもしれない。それにしてもこのジャムセッションは殿堂入りした人たちを祝うために行ったと思うけど、なぜこの曲をやることにしたのか、その 辺りの経緯も興味がある。

2017-03-23

Chuck BerryとSteve Winwood

前回書いた記事に一部間違いがあったこともあり、補足訂正のため今回改めて関連事項をのせます。

1986年のロック殿堂式典で、スティーブとChuck Berryが共演した2曲はRoll over BeethovenとReelin' and Rockin'でした。
両曲ともRock & Roll Hall of Fameのyoutube公式チャンネルで見れますが、ロック殿堂のオフィシャルDVD(*注)には前者しか収録されていません。またDVD収録のRoll Over Beethovenはyoutubeバージョンと比べて映像がかなり異なっているのが不思議(演奏は同じですが)。でもこれを逆に利用して、両方を同時にプレイさせて見ると迫力が増してなかなか面白いです!Winwoodはこの曲でオルガン、その隣でBilly Joelがピアノを弾いています。

Reelin’ & Rockin’ではなんとBilly Joelがオルガン!winwoodはピアノ。そしてビリーのオルガンソロにびっくり。youtube映像をよく見ると、曲のはじめに二人がなにやら話していて、その直後二人の場所が入れ替わったのがわかります。おそらくビリーがスティーブにお願いして実現したのでしょう。でもひょっとしてビリーはこのジャムセッションでオルガンソロがあることを事前に知っていたのか? 両曲でスティーブが目立つところが全然なかったのが残念。他のミュージシャンのエキサイティングな振る舞いとは正反対に、スティーブがつまらなそうにプレイしているのが気になる。。。彼が少年のころ、『チャック・ベリーが好きだ』と言ったことがきっかけで学校を退学したぐらいだから、もっと楽しんで演奏してもらいたかった。

(*注)
このRRHOFのDVDシリーズはかなり多くのバージョンが発売されていて、混乱してしまいます。自分が2009年に買った黒の3枚組にはTrafficの殿堂スピーチやファンタジーの演奏などが入っている。だがその後別の3枚組DVD(Legendsバージョン、パッケージは白)を買ったのはTrafficのFeelin’ Alright(2004)や上に書いたChuck Berryとの共演映像に加えて、Winwoodが行ったJames Brownの殿堂入りのスピーチ(1986年)が収録されているからだ。スピーチが苦手なスティーブだが、ここではニコニコとしていて、短いながらも精一杯彼の業績を讃えています。

ちなみに1986年の殿堂式典にはかなりの豪華メンバーが集まっていますが、それはこの時が記念すべき第一回目の式典だったからです。

2017-03-18

Chuck Berry

チャック・ベリーが3/18にお亡くなりになりました。心よりご冥福を申し上げます。

ウィンウッドは1986年のロック殿堂式典で、彼と同じステージに立ちました。演奏したのはRoll Over BeethovenとReelin' and Rockin'で、前者の演奏はかなり有名です。これに関しては過去に詳しく書いたので、以下をどうぞ。

まだまだ続く、ロック殿堂の話題(2016-01-31)
1986年のロック殿堂授与式(2016-01-21)

2017-02-11

Trafficとソロのプラチナ/ゴールドディスクが発売

Facebookなどで先日発表されたように、ウィンウッドのオフィシャルストアのサイトで、トラフィックとソロのアルバム3つ(Arc of a Diver, Shoot Out At the Fantasy Factory, John Barleycorn)のプラチナ/ゴールドディスクが発売になってます。なかなかいい見栄えです。でもJohn Barleycorn Must Dieはオリジナルの曲に加えて、ボーナストラックが2曲入っているのがちょっと不思議。作るときにチェックしなかったのか?

それからこのディスクにはArcの当時の発売日が12/31だと書いてありますが、これは本当でしょうか??気になったのでちょっと調べてみました。自分にとってこのアルバムは夏をイメージするので、真冬に発売されたというのはちょっとひっかかる。。。ちなみにamazonでは1980年の1/1、wikipediaではページによって7/1や12/31, SW facebookでは12/31とバラバラです。。。
ビルボードの当時のアルバムチャートをチェックすると(*)、1981年の1/17にアルバムが186位でチャートに初登場しています。(ちなみに4/18に最高位3位を記録。また同じ日にシングルチャートで While you see a chanceが最高位7位を記録。)また、NY Timesに出た当時のアルバムレビュー記事(1981-01-21)には、イギリスでは「今月初め」、アメリカでは「先週」アルバムがリリースされたとあります。このアルバムの発売が1981年と明記されているのはどこにも見たことがないし、とりあえず発売年が1980だと信じるならば、発売日はイギリスで1980年の12/31だったとするのが最も信憑性がありそうです。。。

(*)ビルボードのサイトは今回初めて使ってみたけど、当時の状況がわかってなかなか面白いと感じました。

2017-01-07

今年2017年は、、、

去年はBack in the high life (1986)の30周年と先日書いたけど、今年2017年はTrafficのファーストアルバム Mr. Fantasy (1967)の50周年、またソロのファーストアルバム Steve Winwood (1977)の40周年となっています。40年間でソロアルバム9枚とはやはり少ないですね。。。

これらのアルバムに関することは以前いろいろ書いたので、参考にのせておきます。
TrafficのMr Fantasy (1967)とJimmy Miller
Traffic (1967)の貴重なライブ映像

ファーストアルバム Steve Winwood(1977)のレコーディング詳細と秘話

2017-01-01

謹賀新年

新年明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

2016-12-30

2016年のウィンウッドを振り返って

今年は6月と7月にSteely Danと共に全米ツアーを行った(全25公演)。ウィンウッドがソロツアーを行うのはこれで14年連続。また幸運にも自分は6/16に Mountain View, CAのライブに行くことが出来た(ハプニングに見舞われたが)。でもツアー以外に目立ったニュースがなかったのが残念。今年1月にWinwoodのライブアルバムの製作が進行中だと書いたけど、その後情報がありません。。。

来年は春のソロツアーが予定されています。またfacebookなどに出ているように、7月にドイツのシュトゥットガルトでライブが予定されているので、ヨーロッパツアーに発展しそうな予感がします。

それでは皆さんよい年末年始をお過ごしください。

2016-12-29

Back in the High Life (1986)の陰の立役者

ずっと先延ばしにしてたけど、今年中にこの記事はアップしなければ、、、今年2016年はBack in the high lifeの30周年にあたるので。

ウィンウッドは1974年のトラフィック解散後はスタジオに籠もりがちになっていた。Chris Blackwellなどがなんとかしてスティーブをスタジオから出そうと努力したが成功しなかった。ブログで詳しく書いたようにソロ1作目のSteve Winwood (1977)のレコーディングの時にですでに引きこもりに近い状態。Arc of a Diver (1980)とTalking Back to the Night (1982)の時は自宅のスタジオで一人でアルバムを作ったのは有名な話。後者の録音の頃は、以前紹介したLynn Goldsmithの本に出てくるようなエピソードやアルバム制作時の話などからも当時の状況がわかります。

だけどなぜ、Back In the High Life (1986)の時はそれまでとは全く正反対に自分のスタジオを出て、NYまで行きレコーディングをしたのか。いったい何があってそこまで改心したのか。。。そのことが以前からずっと気にかかっていた。
実はたまたま見つけた本にその経緯が書いてあった。Ron Weisner著のListen Out Loud (Lyons Press, 2014)である(amazon.com)。彼は様々な大物ミュージシャンのマネージャーとして活躍し、 Michael Jackson, Paul McCartneyや Madonnaも手掛けた。彼はBack In the High Lifeのアルバム制作時にスティーブのマネージャーになって陰で大きな力になり、スティーブの実力をNYで十分発揮できる環境を整えた。彼の名は『マネージャー』としてこのアルバムのクレジットにのっている。彼がいたからこそ、スティーブは自分のスタジオを出てNYへ行き、多くのミュージシャンとレコーディングをするに至ったのである。

この本の各章は今までに彼が担当したミュージシャンに関する話になっていて、その第10章のタイトルはずばり “Winwood”。以下はこの章のネタバレです。

長年ウィンウッドの大ファンだったため、Ron Weisner氏はスティーブにコンタクトして、ぜひ彼のマネージメントをしたいと思った。しかし最初は単純な道のりではなかった。そもそもスティーブに、今までまともなマネージャーに出会ったことがない(ようするにChris Blackwellが好きでない!)と言われ、かなりの慎重姿勢で臨まれる。
しかし彼はスティーブに親身に接し、いっしょにいい関係を育んていけるように努めた。アメリカのLAからイギリスのスティーブの自宅を訪れて話し合いを持ったが進展がなく帰国。そして2週間後にもう一回訪れまた帰国。そういうことを『何回も』繰り返し、ようやくスティーブが心を開いてRonといっしょにやっていくようになった。この本にはこれに関するスティーブのコメントがのっていて、それによれば『ロンは何回僕のところを訪れたのかわからない。とにかくたくさん来た。彼はイギリスで他にも用事があったのではないかと思いたいが、もしそうでないなら彼に謝らなければならない。』実際ロンはスティーブに会うこと以外にイギリスで用事がなかったのだ(そういうことすらスティーブは未だに?知らないというのはいかにも彼らしい)。でもロンの行動力には脱帽あるのみである。

2人3脚の体制を整えてから、ロンは『今回のアルバム作成は自宅のスタジオを出てやるべきだ。ロンドンでもなく、NYでやるべきだ』と強く働きかけた。もしいいプロデューサーがいれば、すべてを君がやる必要がない。それにNYにいればベストのミュージシャンがたくさんいる。ロンはRuss Titlemanをプロデューサーとして推し、その次のイギリス訪問時にはRussも同行した。3人で話し合ううちにスティーブがだんだんやる気になっていくのがロンには分かった。スケジュールを話し始めるとスティーブが聞いてきた。『僕はいつNYに行けばいいですか?』

そうして、スティーブが多くの著名なミュージシャンとNYで録音したことに関してはみなさんご存知の通り。ロンが作り上げた環境の中で、スティーブは自分の仕事をすればいいだけだった。

またロンはマイケル・ジャクソンのBillie Jean' や 'Beat It’のビデオに関わった経験から、ミュージック・ビデオの重要性を認識していたので、スティーブにも派手なビデオ出演をするように促した。Higher Loveのビデオなどはそのいい例。レコーディングが終わってからは自然とツアーをやる方向になっていた。スティーブがロンの言うことに素直に従うということは、イギリスで初めて会ったときの彼の消極的な態度を思えば信じられない展開であった。彼は本当に音楽がやりたいので、それができるようにロンがサポートに徹したのがよかったのだった。余談だが休憩の時間などになると、スティーブはウクレレを取り出したり、あるいはバンジョー、ベース、ギター、キーボードなどを次々に弾いていく。彼はそのような光景を何回も見たそうだ。

スティーブはもちろんロンに対して最大限の感謝の言葉を述べています。ロンはこの章の最後で、自分がやったことはスティーブが活動できるように場を整えただけだ、とかなり控えめに述べていますが、彼がいたからこそこの素晴らしいアルバムが生まれ、Higher Loveのヒットとグラミー獲得に至ったのだと思います。ロンがいなければBack In the High Lifeは出来なかっただろうし、もしそうなら多くの人々がスティーブの音楽を知る機会もなかったかもしれません。

ちなみにウィンウッドに関するRon Weisner氏の話はRolling Stones誌のインタビューにも出ています(From Mr. Fantasy to Mr. Entertainment )。

2016-12-17

Tina Turnerの曲に隠されたメッセージとは?

今日はちょっと息抜きで。

ティナ・ターナーのこの曲のサビが スティービー・ウィンウッド〜〜 に聞こえます(笑)。しかもそれに続く言葉が、“Zero Visibility”(視界ゼロという意味だけど、visibilityには知名度という訳もある)。従ってこの場合、 ウィンウッドは知名度なしだよ〜〜とティナ・ターナーが叫んでいるように聞こえる。。。ちなみにこの曲がリリースされたのは1989年。80年代といえばウィンウッドの絶好調時代(Roll With Itは1988年)だけど、当時彼女はこんな風にしてスティーブに対抗しようとしたのか!?

Tina Turner - Steamy Windows (Youtubeビデオ)(歌詞

でもこの曲ノリがよくてかっこいいです!さて、スティーブがこれをカバーしたらどうなるか?

2016-12-12

Barrelhouse Chuckさん

シカゴのバレルハウス・チャックさんが本日(12/12)ガンのためお亡くなりになりました。心よりご冥福を申し上げます。
wgntv.com: Chicago blues legend Barrelhouse Chuck dies

初対面にも関わらずご自宅まで招待していただき、コレクションを見せていただいたことに今でも大変感謝しています。一つ一つ丁寧に紹介する彼の目がとても輝いていたのが印象的でした。あの時チャックさんと写真を一枚も撮らなかったことが悔やまれます。

関連記事:著名なコレクター&ピアニストのBarrelhouse Chuckさんが闘病生活(11/27)

2016-12-05

2017年のアメリカ東海岸ツアーが発表(全15公演)

Steve Winwoodの来年春のアメリカツアー(全15公演、ソロ)がオフィシャルサイトで発表になりました!4/20から5/10までです。これでスティーブのツアーは2003年から2017年まで15年連続。これは見事ですね!今回はほぼすべての公演が、大西洋に面している州あるいはそこにとても近い州での開催です。従って東海岸沿いツアーと言ってもいいくらい。(唯一の例外はツアー最後のテネシー州での公演。)従って全米ツアーとはちょっと書けません。。。

GW中に日本から参戦するファンもいるでしょうか。5/1 & 5/2, あるいは 5/5 & 5/6なら距離が比較的近くて移動が楽でしょう。GW前だけど4/20,21,22もそれぞれ距離が近いのでおすすめです。

会場を見ると、ニューヨークシティーでのベーコンシアター(4/21)が目に留まる。ここは熱狂的なファンで盛り上がりそう。それからRed Bank, NJのCount Basie Theatreは自分が2006年に行った思い出の場所。ライブも良かったし会場も素敵でした。でもハプニングにやられましたが。。。(当時のライブレポ

それからスティーブは以前はカジノでライブをすることが多かったけど、今回はありませんね(訂正:実は2つありました、4/28と4/29。会場名を訂正)。またスティーブの自宅があるナッシュビルでツアーを終えるので(5/10)、2日後に69歳の誕生日をそこで祝うという計画でしょう。でもナッシュビルのライブがバースデーライブになる予感が。。。

あと、オフィシャルのニュースには春のツアーとあるので、夏や秋のツアーもやるという意味でしょうか。期待したいです。

Steve Winwood: US Solo Tour 2017

2017-04-20 Westbury, NY @ Westbury Theatre
2017-04-21 New York, NY @ Beacon Theater
2017-04-22 Upper Darby, PA @ Tower Theatre
2017-04-24 Red Bank, NJ @ Count Basie Theatre
2017-04-25 Baltimore, MD @ Modell PAC @ Lyric
2017-04-27 Boston, MA @ Orpheum Theatre
2017-04-28 Mashantucket, CT @ Foxwoods Casino
2017-04-29 Salamanca, NY @ Seneca Allegany Casino & Hotel
2017-05-01 Washington, DC @ Warner Theatre
2017-05-02 Richmond, VA @ Carpenter Theatre
2017-05-05 St. Augstine, FL @ St. Augustine Ampitheatre
2017-05-06 Orlando, FL @ Hard Rock Live
2017-05-07 West Palm Beach, FL @ Sunfest (追加)
2017-05-09 Greenville, SC @ Peace Center Concert Hall
2017-05-10 Nashville, TN @ Ryman Auditorium

2016-11-27

著名なコレクター&ピアニストのBarrelhouse Chuckさんが闘病生活

バレルハウス・チャックさんと言えば、シカゴを中心に活躍するブルースのピアニストで、またウィンウッドの熱烈なコレクターとしても有名です。自分は2007年にシカゴの彼のご自宅を訪ねることができ、膨大なコレクションを見せていただきました。(詳細は当時のブログ記事:著名なコレクターのバレルハウス・チャックさんを訪ねました (2007-06-09) をどうぞ。)
大変残念なことに、その彼が現在がんの闘病生活を送っています。GoFundMeのウェブサイト  で募金を呼びかけているのを知って自分も最近寄付しました。どうかよくなってほしいです。

こちらのニュース記事にのっているビデオには、コレクションを保存してある自宅の地下室の映像が出てきます。実際にはこの地下室のほとんどはウィンウッド関連の物で埋め尽くされているのですが、一部にそれ以外(ブルースなど)のコレクションもあり、映像ではそちらの方が中心に映っています。でもウィンウッドだらけのところで、ブルースコレクション中心の映像を撮るのは難しかったと想像します。映像をよ〜く見ると、ウィンウッドの写真(2つ)、アルバム(1つ)に加えてTrafficのポスター(2つ)がありますね。それから上の記事では、チャックさんが影響を受けたミュージシャンとしてMuddy Waters, B.B. King, Bo Didleyが挙がっていますが、実際にはウィンウッドもその一人です。スティーブはブルースではないので、ここでは割愛されたのでしょう。

2016-11-12

Chris Woodの豪華ブックセットが発売間近

前回の記事ではJohn Barleycornのことを書いたけど、この曲をTrafficに紹介したのがサックスのクリス・ウッド。彼の豪華ブックセット:Evening Blueは12/12にようやく発売になるようです。212ページの本とCD4枚などが付いてきます。オフィシャルのHiddenmasters.netのサイトにTrailer for Evening Blue が出ています。これを見るとなんかほしくなってくる、かなり高いけど。。。クリスのサックスやフルートの写真が印象的。



こちらのビデオもどうぞ。この本にのせる写真をBerkshireのコテージの近くにあるBarleycornの畑で撮ったときの話です。クリスのフルートとサックスを持っていき、なぜか自然とフルートが傾いたりしていい感じの写真になったと話しています。

それからCD4枚の収録曲が正式発表になっています。

Evening Blue: CD1 – confirmed track listing
(Vinyl A-side)

1. Song For Peter (2.56)
2. See No Man Girl (5.28)
3. Letter One (2.09)
4. Barbed Wire (3.56)
5. Don’t It (6.03)

(Vinyl B-side)
6. Jam In Butter (4.34)
7. Moon Child Vulcan (4.19)
8. Tone Blind Rhythm Deaf (3.29)
9. Birth In A Day (8.05)

(Bonus tracks)
10. No. 4 B Side (1.56)
11. Barbed Wire – take #3 Alt-R mix (3.59)
12. Birth In A Day – take #3 CW mix (5.13)
13. Song For Pete – studio rehearsal take #2 (4.23)
14. See No Man Floral Dance (7.25)
ALL tracks previously unreleased.

Evening Blue: CD2 – confirmed tracklisting

(All tracks marked * are previously unreleased)
1. Piano #1 – Chris Wood (1.42)*
2. Love – Traffic (3.15)
3. Outside In – John Martyn (8.22)
4. Come Here Sweet Man – Martha Velez (5.11)
5. Flutered – Chris Wood (2.14)*
6. Early In The Morning (live at the Royal Albert Hall) – Airforce (11.33)
7. Song For Freedom – Gordon Jackson (4.50)
8. Automatic Reggae – Tyrone Downie (3.26)*
9. Sullen Moon (Sinewave take #1) – Chris Wood (3.06)*
10. Zagapam (take #2) – Rebop Kwaku Baah (3.53)*
11. Jarn 1 (take #3) – Mason, Capaldi, Wood and Frog (6.32)*
12. There In The Greenbriar (take #2) – Sky (4.12)*
13. Diggin’ On You (home demo) –Dr John, Jeanette Jacobs and Chris Wood (3.01)*
14. Just For You – Dave Mason (2.16)
15. The Fame Groove – Chris Wood (3.52)*
16. Lamb – Chris Wood and Stuart Carr (1.12)*
17. No Time To Live – Traffic (5.20)

Evening Blue: CD3 – confirmed tracklisting

1. Piano #2 – Chris Wood (2.12)*
2. On A Theme Of… Mason, Capaldi, Wood and Frog (6.44)*
3. Steph’s Tune – Tyrone Downie (5.05)*
4. 40,000 Headmen – Traffic (3.15)
5. So Much In Love With You – John Martyn (2.49)
6. Cinnamon Girl (first rehearsal run through) – Spiteri and Chris Wood (2.29)*
7. Tragic Magic – Traffic (6.39)
8. Polo No. 1 (sketch) – Chris Wood (1.36)*
9. Game Called Life – Bobby Whitlock (4.15)
10. Snakes And Ladders – Gordon Jackson (5.54)
11. Out Of Tune With The Universe (home demo) – Jeanette Jacobs, Dr John and Chris Wood (2.51)*
12. Meteorite – Remi Kabaka (4.12)*
13. Ley It Up – Chris Wood and Vinden Wylde (2.42)*
14. Sold On Down The Line – Crawler (3.50)
15. Waiting On You (live at the BBC) – Mason, Capaldi, Wood and Frog (3.36)*
16. For RFK, JFK, MLK – Shawn Phillips (5.50)
17. Sullen Moon (demo) – Chris Wood (5.24)*
18. John Barleycorn – Traffic (6.27)
19. Zola – Chris Wood (1.28)*
Evening Blue: CD4 – confirmed tracklisting

1. Piano #3 – Chris Wood (3.45) *
2. What To Look For… with Maps and Chris Wood (7.01) *
3. Vulcan (the Aurora collaboration) – Chris Wood and Spiteri (4.34) *
4. Coloured Rain – Traffic (2.45)
5. Sing To Me Woman – Gordon Jackson (5.25)
6. Dealer – Traffic (4.25)
7. Mourning Sad Morning – Free (5.05)
8. Evening Blue – Traffic (5.18)
9. Feelin’ Alright? (live at the BBC) – Mason, Capaldi, Wood and Frog (3.44)*
10. All Black Festival – Remi Kabaka (3.24)*
11. Three Hours – Nick Drake (5.10)
12. Steph’s Dub – Tyrone Downie (3.49)*
13. Spring Too – Chris Wood and Stuart Carr (1.52)*
14. Rainmaker – Traffic (7.48)
15. Seagull – Jim Capaldi (4.20)
16. Sylvanæ – Chris Wood (0.37)*


2016-11-05

オレゴン州の "John Barleycorns" レストランに行きました

先日オレゴン州のポートランドを訪れたときに、McMenamins John Barleycorn pub & restaurantに行ってきました。地元で良く知られているMcMenaminsのブリューワリーのチェーン店です。ウェブサイトでTrafficに関して簡単に触れています。

店内にトラフィックのJBのアルバムジャケでも飾ってあるかな、と期待したけどそれもなし。トラフィック色はありませんでした。そもそもジョン・バーリーコーンはイングランドの民謡なので、それにちなんで店を出したという感じです。”Barleycorn”の名前が入っているものがメニューに一つだけあったので、迷わずそれをランチに注文。Barleycorn Smoked Turkey Sandwich で、とてもおいしかったです!店内にTraffic色があるわけではないのでファンに絶対おすすめというわけではないけど、気になる方はぜひどうぞ。





それからちょっと気になったので調べてみたら、案の定”John Barleycorn”の名がついた店は世界中にありました(といっても日、米、英だけですが)。以下はその一覧です。行かれた方はぜひお知らせください。

[USA]
Address: 14610 S.W. Sequoia Pkwy. Tigard, OR 97223 USA (map)
自分が行った店。"Barleycorns"となぜか複数形ですね。

Address: 3524 N. Clark St. Chicago, IL. 60057 USA (map)
ウェブサイトにTrafficのアルバムの説明あり。ここはWigley Field (先日MLBワールドシリーズを制したChicago Cubsの本拠地のすぐ近く。カブス・ファンの溜まり場。)

Address: 216 Front St Owego, NY 13827 USA (map)

[United Kingdom]
Address: Southampton Road Cadnam Southampton SO40 2NP, UK (map)

Address: Manor Rd, Goring, Reading RG8, UK (map)
(ここはパブだが、ホテルもあり。)

The John Barleycorn Duxford
Address: Moorfield Road, Duxford, Cambridgeshire, CB22 4PP, UK (map)
(バー、レストラン、ホテルもあり)

[日本]
HOUSE OF JOHN BARLECORN (ハウスオブ ジョン・バーリー・コーン)
香川県高松市福田町8-10 ローズガーデンビル1F (map)
tel: 087-823-5112

[おまけ。John Barleycornの名がついたビール]
MAD RIVER Brewing社 からJohn Barleycorn BarleyWineというビールが出ています。毎年冬季限定みたいです。
・このビールを解説したサイト(日本語)
・英語ですがこのビールをレビューしたyoutubeビデオです。


*この曲の異なるバージョンをいくつかどうぞ。

Traffic: John Barleycorn Must Die (1970)


John Barleycorn Must Die (Steve Winwood Guitar Solo version、録音はおそらく2011年) ブログ関連記事



John Barleycorn by The Watersons (Chris WoodがTrafficに紹介したのはこのバージョン)

2016-10-30

Gov’t MuleがライブでTrafficを大量カバー

10/29にNYのAlbanyでGov’t MuleがTrafficの曲を13曲演奏しました。Trafficを讃える目的だったのでしょう。Jambaseのサイトにレビュー、写真に加えてこの日の演奏のyoutubeビデオが大量にのっています。

Set Oneでは彼らのオリジナル曲が8曲。休憩を挟んで行われたSet TWOはトラフィックの曲のみで構成され12曲を披露しました。アンコールもトラフィックのみで2曲。Set Twoで演奏された(Sometimes I Feel So) Uninspiredが満足いかなかったという理由で、アンコールでもう一度やり直しました。Low SparkとLight upで観客がとても盛り上がったとのことです。

Warren Haynes とDanny Louisが、原曲でギターとキーボードを担当するウィンウッドの役割を分担しています。Trafficの原曲に割と忠実なアレンジになっていますね。このバンドは以前からTrafficの曲はライブでやってましたが、ここまで大量にやった例は知りません。これからのツアーでも同じことが起きるのでしょうか。

Rock & Roll StewのWarrenのボーカルを聞くとジムのボーカルを思い出します。ジムなき現在ではTrafficはもう存在しない、とスティーブは常日頃から言っていますが、彼らと同じステージでトラフィックの曲をやるのも悪くないのではないのでしょうか。

Gov’t Mule
2016-10-29  Albany, NY

Set One:
World Boss
Mother Earth
Larger Than Life
Trane
Eternity’s Breath
St. Stephen Jam
Temporary Saint
Time To Confess

Set Two (w/ Steve Elson and Bobby Allende):
Pearly Queen
Stranger To Himself
Rock & Roll Stew
Forty Thousand Headmen
Glad
Freedom Rider
Empty Pages
(Sometimes I Feel So) Uninspired
Medicated Goo
Shouldn’t Have Took More Than You Gave
Low Spark Of High-Heeled Boys
Light Up Or Leave Me Alone

Encore:
(Sometimes I Feel So) Uninspired (Take 2) w/ Bobby Allende
Dear Mr. Fantasy w/ Allende and Steve Elson

2016-10-14

Steve WinwoodとBob Dylan

ボブ・ディランがノーベル文学賞を受賞したというニュースにはとても驚きました。素晴らしいことですね。ロックの音楽も奥が深いです。

自分の知る限りウィンウッドはディランと音楽活動をしたことはありませんが、以前実現の一歩手前まで行きました。もし実現していたらどうなっていたか、と思ってしまいますが。。。 以下は自分が以前書いた記事からの抜粋です。

2014-03-03:Lynn Goldsmith が撮影したロックミュージシャンの写真集 から抜粋。
でもこの本には、ウィンウッドのとっておきのエピソードがのっていました! Talking Back to The Nightのアルバム作成時に、LynnはChris Blackwellからスティーブの写真撮影を頼まれた。(Chrisの意向としては、彼女の力を借りてスタジオにこもるスティーブを外の世界に引き出したいということだったらしい。でも上のコメントにあるように、彼女でさえも成功しなかった。)Lynnに勧められたこともあってスティーブはボブ・ディランに作詞を頼むことにした。冬のある晩NYのあるアパートで彼と会って作業を開始したが、煙草の嫌いなウィンウッドが、ディランが吸う煙草の煙を出すために窓を全開にし、そのためとても寒い中での作業はうまくいかず、2人はそれ以後会うこともなかった。。。この話は初耳でした!(ご存知のようにこのアルバムの作詞はWill Jennings。)


前回書いた記事が、新作を渇望されているミュージシャン、、、ということだったから、今こそボブ・ディランの力を借りて新作を!と願いたいですが。。。


2016-09-27

新作を渇望されているミュージシャンのリストにWinwoodがランクイン

10 Living Musicians We Want Music From Again (この10人の生存ミュージシャンの新作をもう一度)と題する記事にウィンウッドがランクイン。。。記事ではブランクが長いミュージシャン10名を取り上げていて、近年のアルバムなどについて書いてあります。スティーブのところでは、一番最近のアルバムは2008年のNine Lives, その前は2003年でタイトルは皮肉にも(注)About Timeだと伝えています。(注:数年のブランクがあったからこそ、今がその時だ!の意味が感じられる)

そういう観点でみると、Nine Livesのタイトルは、1976年のソロデビューから30年かけてやっとアルバム9枚出せた、とも感じられてしまう。ちなみにここにランクインしている10名中ウィンウッドよりもアルバムのブランクが長いのは1名のみ。もし『次』があるのならば、10作目のアルバム名の予測は It’s about time again!とでもなりそうですね。でも最後にアルバムの話からそれるけど、ブランクの長さとは裏腹にウィンウッドは2003年から現在まで14年連続でツアーをしています。これはすごいと思いますが。

(参考)過去のブログ記事に It’s about time のタイトルに関する話題が、またコメント欄に過去のアルバム名に関する興味深い話がのってます。


2016-09-11

Traffic (1967)の貴重なライブ映像

1967年12月22日にロンドンで行われたTrafficのライブ映像を見つけました。なんとDave Masonがステージにいます、しかもベースです!!これはかなりのレアものですね。時期的には、デビューアルバムMr. Fantasyの発売がイギリスで1967年12月なので、トラフィックのライブ映像としては最古でしょうか。

Traffic (1967-12-22)
Christmas on Earth Continued  (Olympia, London)

(1) Dear Mr. Fantasy
(2) Giving To You

Steve Winwood - Organ/Guitar/Vocals
Jim Capaldi - Drums/Vocals
Chris Wood - Sax/Flute/Organ
Dave Mason - Bass/Guitar/Vocals

(1)でDave Masonは(上記アルバムでの演奏と同じく)ベースを担当。ウィンウッドは当然ギター。若さあふれる歌いっぷりが見れます。(2)でMasonはギターだけど、彼の長いソロの時に観客の映像が延々と流れているのが残念。もっとステージの映像をみたかったけど。ウィンウッドはオルガンです。左足が動いているのが見えるので、すでにこの時から足でオルガンベースを弾いていたんですね。



ちなみにこれはChristmas on Earth Continuedというイベントからの映像です。これには、Jimi Hendrix Experience, Eric Burdon, Pink Floyd, The Move, Soft Machine, The Tomorrow,などのバンドが出演。The Whoは出演キャンセルし、Trafficは当初の予定にはなかったが、急遽出演したそうです(The Whoの代わりだったのか)。(全出演者の情報はイベントのポスターを参照) これだけの豪華イベントなのに宣伝不足と悪天候のため会場は満員には程遠く、しかも予定されていた映像のリリースは映像の質が悪く中止になったそうです。。。。

このライブではTrafficが他にも弾いた曲があるはずなので残りの映像が出てくることを期待!!曲によってはMasonはシタールなどを弾いたのでしょうか?? ちなみに投稿者の説明を読むと、Hole in my shoe(1967年8月発売)とHere We Go Round the Mulberry Bush (1967年11月発売)も演奏されたようです。
それからMasonがいるトラフィックのステージは、以前紹介したGlastonburyでのGimme Some Lovin'の映像(1971)もあるけど、それぐらいですかね。

2016-08-27

Trafficライブ (1968)の記事

今年4月に出た、Bill King氏によるTrafficのライブの記事の紹介です。
これは1968年4月26日に、NYの有名なFillmore East (105 Second Avenue at 6th Street)でのライブ。3組のミュージシャンが出演して、トラフィックはトリ。キング氏はウィンウッドが観たくてライブに足を運んだ。時期的には、Trafficのファーストアルバム、Mr Fantasy (1967年12月発売)が出て間もない頃でしたが、キング氏はウィンウッドがSpencer Davis Group在籍時からの熱烈なファンだったようです。

コンサートはウィンウッド、ジム・キャパルディ(dr)、クリス・ウッド(sax,fl,key)のトリオでの演奏(Dave Masonはすでに脱退)。1曲目は Dear Mr. Fantasyで、クリスがオルガン。オルガンのボリュームが小さく、ギターばかりが聞こえてきた。次はMedicated Goo と Feelin’ Good(:この2曲は1969年リリースのLast Exitに収録だが、Feelin' Goodの録音は1968年3月なので、すでにバンドのレパートリーにはなっていたはず。)。その後、ウィンウッドはオルガンに戻り、ジムがボーカルをとってPaper Sunを熱唱。ジムはボーカリストとしても優れていたと書いています。ウィンウッドのボーカルはFillmore Eastの会場に心地よく響き渡り、また決してうるさすぎることはない(他のバンドの音はうるさすぎると言及)。ウィンウッドは演奏の中心で、実際観客すべての視線が彼に集まっていた。また他のバンドのステージでは音量が大きすぎで派手だったのに対し、トラフィックのメンバーはステージで熟練した技術を見せてくれた。(それ以降の曲名は書いてありません)

最後に、コンサート後数日間に渡ってこの日のトラフィックの演奏のことを語り合ったと書いています。

2016-08-20

ウィンウッドのトレンドをチェック

今日はちょっと趣向を変えてGoogle Trendsを使ってウィンウッドのトレンドをチェックしてみます。グーグルトレンドは、与えられた期間に検索語がどれだけ人気があったかを示してくれます。

”Steve Winwood”の結果はこちら(期間は2004年から現在まで)。(注意:縦軸の値は検索回数ではありません。検索語がその期間中に最も人気があった時を100として表示されます)。一番人気の時期は2009年6月で、この時ウィンウッドはクラプトンとともに全米ツアーをしていました。上のリンクに行くと詳細が表示されます。国別ではやはりアメリカが一番多く、また4位までは英語が公用語の国。気になる日本は現時点で13位。




そして、他のミュージシャンとの比較結果はこうなります。これらは過去数年間にウィンウッドと一緒にツアーを回った人たちです。これがミュージシャンの人気度を相対的に示していると考えると、現在のウィンウッドの人気はSteely Danの約1/3です。またクラプトンの人気は圧倒的ですね。でもここに示したミュージシャンの人気度は皆年々下がっているのがちょっと気になります。若手に人気が押されているのでしょうか。ベテランの活躍に期待!!








2016-07-30

The Ghost Goes Gear (1966)

Spencer Davis Group出演のコメディー映画 The Ghost Goes Gear (1966) からの話題です。(映画の詳細はstevewinwood.infoのページをどうぞ。)この映画でSDGは5曲演奏しています。演奏順に 1. When I Come Home, 2. Midnight Special, 3. On the Green Light, 4. Nobody Knows You When You're Down And Out, (5. Jam Session)。ほとんどはyoutubeで見ることができます。3の映像が一番笑えます、皆まともに演奏できてないので。

1,2,3の演奏はSDGのアルバムの演奏と同じなので、映画ではリップシンク。でもスティーブは目立ってますね。3と5でスティーブが弾いている白いハモンドオルガンはM102。4はアルバムの演奏とは微妙に異なっています。映画用に短いバージョンを録音して、それのリップシンクなんでしょう。どちらもいいけど映画のバージョンの方が好きです。スティーブのボーカルには改めて圧倒されます。これは18歳の時だからさらにびっくり。5は映画のために録音されたSDGのジャムセッション。わずか1分半の短い演奏ですが、スティーブは白いオルガンを弾きまくっています。最後の方に出てくるキーボードのような音は誰が弾いているのでしょうか。


4. Nobody Knows You When You're Down And Out 
(From the movie The Ghost Goes Gear)

映画でスティーブはほとんどしゃべらないけど時々何か言ってますね。でも “What?” “let’s go”, “oh...”, “yes, please”など。こういうのはセリフというより、その場の雰囲気で出てきそうですが。。。でも映画の最初の方でドラムを渡してくれと言われて、”What do you mean?” と言ってます。これが唯一のセルフかも。

このDVD(リリースは2000年)のExtraに、コメンテーターのMartin Lewisさんとスペンサー・デイヴィスが対談をしています。スペンサーのコメントをいくつか。SDGがこの映画の出演に選ばれた理由は分からない。映画リリースの1966年はSDGにとって一番忙しい年だった。ツアーと並行して映画の撮影をしたので、ライブが午前1-2時まである日でも、映画の撮影のために午前3-4時に起きなくてはいけない、という生活を続けていた。またSDGのコンピレーションCD ”Eight Gigs A Week”のタイトルはその頃の状況から名付けた。この映画にはSDGのヒット曲は一つも含まれてないが、どれもSDGらしい曲ばかりだ。またNobody Knows You When You're Down And Outの曲は自分がバンドに紹介した。

それからこの対談(収録は2000年か)の一番最後の締めで、コメンテーターのMartin Lewisさんが、SDGの再結成が近いうちに行われるのを期待します、と言ったらスペンサー・デイヴィスが(そんなことあるもんか、という感じで)高笑いをして対談が終了します。(先日、再結成関連の記事を書いたけど、バンドリーダーがそうでは難しいでしょう、まあ一夜のみという条件なので状況は多少違うでしょうか。)

それからSpencer Davisのインタビュー(2004年)を聞いてみましたが、ウィンウッドと会うこともあり、お互い良い関係を保っているそうです。現在でもそうだといいですね。

関連記事:(2016-07-18) Spencer Davis Group再結成の嘆願書